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スモールビジネス向けO2Oプラットフォーム!LINE@活用企業特集

「いざという時に迅速に情報を届けたい」LINE@を活用した国立市と市民の双方向コミュニケーション


国立市がLINEを活用する目的

 国立市のLINE@アカウントの友だち数は1,100人を超えている(2013年9月20日現在)。「基本的には緩やかに友だちの数は純増しています」と渡部氏。

 「市報でLINE@のアカウントを紹介した時は、友だちの数は一気に増えますね。初めてLINE@を始めたことを市報に掲載した時は、100人程度増えました。先日も市報で、『LINEもう始めた?』と呼びかける写真をさりげなく載せたところ、毎日2ケタ単位で友だち数が増えました。また、昨年の4月に始めたTwitterのフォロワーよりも、LINEの友だち数が増えるスピードの方がはやいです」

 今後、どの程度まで友だち数を増やしていきたいのかとたずねたところ、「Twitterのフォロワーがおよそ1,800人なので、まずはそこに追いつくことでしょうか」と渡部氏。

 「いざ災害が起きて市から情報を発信した時に、LINE@で情報を得た人が周りの人に伝えて、クチコミで全住民に情報が行き渡る環境を作りたいですね。学校でいうと1クラスに1人は、市から発信した情報を受け取れるような環境です。災害の情報に限らず、市の催し物のお知らせなどの情報を受け取った1人から、クチコミで全体へ拡散していけばと思います」

双方向的に情報を伝えるツールとしてLINEを活用

 国立市の主な情報発信ツールとして、大きな役割を占めてきた市報とホームページ。しかしながら、「若い方は特に必要がないと、なかなか市報やホームページを見ない状況があると思います」と渡部氏。

 「もちろん市報をより読みやすくしていく試みをしつつも、市報を読んでいない人にも情報を届け、興味を持っていただくとっかかりとしてLINE@を役立てたいです。また、これまでの情報発信は、市報にしてもホームページにしても、一方的なものが多かったように思います。だからこそ、発信した情報へのフィードバックが欲しいと思いました」

鉛筆型のオブジェ(道のニックネームサイン)の写真

 そこで渡部氏は、先日追加されたLINEのタイムライン機能を活用し、コメントを募ってみたという。すると、即座に20件近くのコメントが寄せられた。そのコメントからは、学生をはじめ幅広い年代の方とLINE@アカウントでつながっていることがわかったそうだ。またLINE@アカウント開設したばかりのころに発信した、国立市内に設置されている鉛筆型のオブジェ(正式名称:道のニックネームサイン)について触れたメッセージを読んで、実際に現地に訪れたという声が複数あったそうだ。

 国立市の広報担当として、今後どのように住民の方に向けて情報を発信していきたいかとたずねたところ、「市民の方の声を積極的に吸い上げて、市民の方が求めている情報をどんどん出していきたいです」と渡部氏。

 「LINE@アカウントを通して、市民の方から様々な声が寄せられています。その声に応えていくためにも、ゆくゆくは双方向的に情報を伝えるツールとしてLINEを活用していきたいです」

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/10 11:08 https://markezine.jp/article/detail/18491

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