データをもとに、シンプルな解決方法を生み出す
昨今、取得できるデータ量は大幅に増えており、データに基づくマーケティング活用に対するニーズが高まっている。データアーティストは、アイオイクスのA/Bテスト・多変量テストによる実験データを通じて、サイト集客後のコンバージョン率を科学的に改善するLPOツール 「DLPO」 (データドリブンダイナミックランディングページ最適化)事業部が独立し、今年の8月に設立された新会社だ。
「データアーティストは、サイトに蓄積されたデータをもとに、どのようなコミュニケーションをとれば売上げが上がるのか、を考える会社です」と同社 代表取締役/データサイエンティスト 山本覚氏は切り出す。
「データをもとにシンプルな解決方法を生み出すことが、データサイエンスの賜だと思っています。WEB広告最適化から、ランディングページの制作、コンバージョン最大化コンサルティングまでを行うDLPO事業は、大手ネット企業を中心に300社以上の導入実績を持ち、コンサルティングしたサイトは100以上、成功率は97%以上に上り、購入率は平均48%アップしています」
LPO(Landing Page Optimization)とは、簡単に言うと、WEBサイトにおいてユーザーが最初に訪れるWEBページの印象がよくなるように工夫し、CVR(Conversion Rate)を上げること。上記に示したGoogle Insightsからも、ランディングページというキーワードへの関心の高まりが伺える。同社では、CVRを上げるまでの改善立案から、施策の実行、ツールによる検証を経た意思決定までの、一貫したデータドリブンプロセスをLPOとして提唱している。
なんとなく、ではなくデータに基づいた改善案を導き出す
同社が提供するランディングページ最適化ツール「DLPO」には、仮説の検証を行うために、A/Bテストや多変量テストといった機能が備わっている。
「多変量テスト機能では、サイトの中をバナーやアクションボタンなど複数の要素に分け、バラバラに分析することができます。膨大な組み合わせの中から最適な手法を導くことで、コンバージョン率はA/Bテストを上回ることが多く、勝敗の要因が明確に分かるようになります」と山本氏。
しかしながら、ただ計測して分析を行うだけでは、本当のサイトの改善には結びつかない。「『Garbage In, Garbage Out』というように、ゴミを入れればゴミしか出てきません。最適な結果を得るためには、自社の目的と顧客のニーズが何かを認識し、テストを行うに足るコンテンツを用意する必要があります」と山本氏は指摘する。
「時に個人の経験やノウハウなどに依存しがちな改善案を、データドリブンにすることが大切です。その結果を計測し、最適化することで、個人の経験に寄らず質を担保することができ、ページを良くすることができます。なんとなくではなく、知見を溜めていくことで、他のランディングページや紙媒体・実店舗でのコミュニケーションにも応用できるようになります」
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