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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

LPO戦国時代を勝ち抜け!業界比較で見えてくるLPO対策の勘所


業界分析:人材業界の場合

 LPOが真っ先に取り入れられ、各社が軒並み力を入れている業界の一つである人材業界。今や転職・再就職するは当たり前の時代で業界全体が活発化しており、特にWeb上でのコミュニケーションが非常に重要な手段として取り入れられ、当然リスティング広告を出稿している企業も多い。さて、この人材系でLPOを考えた場合に、どのようなページ構成が有効だろうか。今回は人材紹介会社を例に考えてみたい。

 まず、最も重要なのが差別化。これは人材系でなくとも、全ての業界に共通することではあるのだが、特に多くの企業がひしめき合う人材業界の中では、いかに競合優位性を打ち出せるかが生き残る鍵となる。サービスは無料なのか、今話題の非公開求人情報は持ち合わせているのか、年収交渉はきちんと対応してもらえるのかなど、ランディングページ上でアピールできているだろうか。

 サービス分野においては、競合優位性を創造する余地が無限にあることを忘れてはならない。さらにいうと、その競合優位性によって、最終的にユーザにとってどのようなメリットがあるのかを具体的に示すことも重要だ。無料サービスが転職にどのように有利に働くのか、非公開求人とはそもそもどのような求人情報で、それによってどのようなメリットがあるのか、年収交渉の結果、年収アップはどのくらい実現するのか、それらを極力具体的な数値で表すことでより説得力は増すだろう。

 社名やサービス名など固有名称で検索してきたユーザを除いては、偶然ランディングページを訪れたといってまず間違いないし、そういったユーザに対してメインのキャッチコピーで社名を最も大きく取り上げるのは典型的な間違いである。

 例えば、「人材紹介なら○○○にお任せください。」としてしまう場合。このキャッチコピーを読んだところで、何をどう任せられるのかわからないし、任せた結果どのようなメリットがあるのかも全く見えてこない。ユーザの目的は転職すること自体ではなく、転職した結果、どのような成功が得られるのかが知りたいのだ。

 そのためにも、キャッチコピーなどの言葉だけでなく、写真などイメージビジュアルを投入することもLPOにおいては必須不可欠である。特に人材系の場合には、ユーザが自分自身の姿を投影できるような人物イメージが良いとされる。コンサルタントの顔写真で安心感を訴求する場合も考えられるが、まずは成功がイメージできるような笑顔のビジネスマンやバリバリ働いている人物写真がお奨めである。転職サービスという形のない実態が見えにくいサービスをいかに言葉とイメージで具現化するかがポイントだ。

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業界分析:教育業界(専門学校)の場合

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この記事の著者

株式会社アイレップ 結城 志保 (カブシキガイシャアイレップ ユウキシホ)

東京都立大学(現:首都大学東京)を卒業後、DTP・Webサイト制作の経験を経て、2004年アイレップに入社。さまざまな業種のクライアント企業数十社の制作ディレクションを担当し、2006年よりLPOチームマネージャーを務める。現在はクリエイティブ全般を扱うクリエイティブチームマネージャーとして活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/17 12:30 https://markezine.jp/article/detail/1882

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