広告・マーケティングビジネスの頂上を目指す


菅原:塚本さんはメディア、総合広告代理店、ネット広告代理店、プランニングブティックというキャリアを経て、現職に就かれていますよね。
塚本:社会人としてのキャリアの始まりは、エフエム東京というラジオ局でした。もともとはパーソナリティ志望でラジオ局の門をたたきましたが、実際に配属されたのはマーケティングのセクションでした。そこから広告やマーケティングという世界に入り、仕事の楽しさに気付きました。そして次第にラジオというメディアに閉じた狭い世界ではなく、その他のメディアも手掛け、広告・マーケティングのビジネスで頂上をとりたいという思いが芽生えてきました。
そんな考えから、総合代理店の電通にフィールドを変え、そこではテレビ、新聞、雑誌、交通広告などさまざまなメディアを扱う経験をし、またブランドリニューアル作業に携わることもできました。その後、営業からブランドクリエーションセンターという部署に異動し、ブランド開発や再構築などの仕事を専門にするようになりました。ブランドの仕事をやるようになってから、広告に対しての考え方が大きく変わりました。ブランドを生活者にきちんと理解してもらい、企業と生活者の絆を作っていく、といったことを常に考えていました。
テレビを中心とした一方通行型のマスコミュニケーションではなく、ブランディングに貢献するために広告やプロモーションはどう変わらなければならないのか。そんな考えからネットの世界にどっぷりつかってマーケティングに携わりたいと思い、電通からオプトに転職しました。
菅原:塚本さんが電通からオプトに移られた当時は、総合広告代理店はネットでのブランディングの価値を認めておらず、ネット広告代理店もその意味を理解していない状態でした。