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ツライだけじゃない。お客さんを次のステージに連れて行く、それが検索連動型広告だ!【Search Summit Tokyo 2013レポート・後編】

リスティング広告の本当の可能性を見失っていないか

岡田 運用型広告、とくにリスティングはすごい離職率だなと思う。この業界で働くことについての想いを聞かせてほしい。

山下 Goto.comとかOvertureが出てきたころは、「単純にCPAがいい広告だから」ということではなかったと思う。しかし、市場が成長するなかでそこにフォーカスしすぎたというのはいけない部分「1円から広告を出せる」というのがリスティング広告の良さとすると、規模の小さな広告主にもチャンスがあり事業を拡大できるというのが盛り上がってきた理由だと思う。もう一度そういうところにフォーカスして発信していかなければと思うし、そういう理想をもってこの業界に入って来る人がたくさんいたらいいと思う。

岡田 プラットフォームが進化していくなかで、今後劇的な変化はあるのか。

山下 この業界の仕事はツライというイメージを払しょくするのもプラットフォーマーの仕事だと思っているので、それに対してテクノロジーを提供していきたい。ただ、代理店がどこで利益を出していくのか、広告費にそれを還元していくのかを考えていかなければならない。

岡田 人でやるのか、自動化するのかは、サードベンダーを使うか使わないかのジャッジで必ず出てくる議論。未来を含めて、自動化と人の部分はどう関わってくるのか。

治田 阿部さんが言った、検索キーワードの裏にある人の気持ちやユーザーの消費行動を理解できない人はどんなテクノロジーを使ってもダメだと思う。そういう人がツールを使って自動化したとしても、コンセプトがないのでツールとしては動きようがない。

岡田 その一方で、顧客が増えてくると、自動化や効率化しなければならない部分が出てくるが。

阿部 属人的なものではビジネスはスケールしない。いかに標準値を上げてフレームワーク化できるかが今の課題。自分なりに見えている絵はあるので、今はそれで動いている状況。

お客さんを次のステージに連れて行く

岡田 このマーケットの中で、代理店の中にいる人が運用型広告に触れる機会が一番多いと思う。そのなかで、(代理店の立場である)阿部さんが普段から意識していることは?

阿部 リスティング広告は「お客さんを未来に連れて行くもの」だと思っている。コンバージョン数を増やすとか、CPAを下げるというのは大事な部分だが、売上を上げるのが至上命題。

 さきほどの「屋形船」でやってるうちは月商500万だとする。それが「夜景」というところに入れたとき1000万になる。次のフェーズにお客さんが行く。次のステップに連れて行くもののひとつとして、一番身近な広告。だからリスティング広告をやっている人はそういうところまで踏み込まないといけない。よく“伴走する”と言うが、一緒に走るような感じじゃないと今後は厳しいと思う。

治田 広告主を次のステージに引っ張り上げることができたのは、それが革新的かつ本質的だったから成し得たことだと思う。管理画面ばかり見て、自分がやっていることがただの作業だと思うと、その意義がわからなくなってツラくなる。しかし、自分のやっていることがマーケティングのなかで、本質的なことだという自覚を忘れなければ10年くらいは楽しめる世界なんじゃないかと思う。

岡田 SEOか検索連動型広告かというのは置いておいて、検索結果にユーザーが求めている情報が埋まっているという意味では同じこと。未来はここにいる皆さんとディスカッションしながらつくっていきたい。今日はありがとうございました。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2013/12/05 11:00 https://markezine.jp/article/detail/18938

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