コスメ企業がサービスをつくるとしたら
コンセプトづくりについて、わかりやすい事例をあげて説明します。たとえば、化粧品メーカーが、10代後半~20代前半までの女性をターゲットにサービスをつくる場合。先ほどの3つのポイントに当てはめてみます。
1.まず、使ってくれる人を思い浮かべる
10代後半~20代前半の女性。スマホの人も多いでしょう。LINEはみんな使ってるかな。プリクラを通過して、自分を写真に取ることは抵抗がなさそうだ。
2.提供したい体験を考える。できれば一言で。
ノーメイクなんだけど、メイクアップしたような写真が撮れたらいいな。いろんなメイクのパターンを試してみたい。
3.どんなデバイス(PC、スマホ、タブレットなど)、どんな利用シチュエーシン?
家で、いつも手元にあるのはスマホ。友達とLINEしたり、ゲームしたり、カメラアプリで写真を加工したり。
アウトプット
ということで、メイク写真が作れるカメラアプリはどうだろう? そのままLINEのプロフィール写真にしてもいいし、友達の写真を加工しても面白いかもしれない。
などなど(ここまでだとおっさんの戯言なので、実際に企画するときは、女性の担当者、ユーザーに近い立場の人を入れて考えましょう)。
上記のポイントのほか、似たような既存のサービスや、目標インストール数など、企画の段階でしっかりマーケティングをイメージすることも重要です。
となると、単なる代理店ではなく、一緒にプロダクトを作ってくれるパートナー、できればメディアを運営したことがあるようなメンバーがチームにいると心強いですね。
第1回のおわりに
繰り返しになりますが、企業がつくったWebサービス、アプリであっても、ユーザーは一般のサービスと同じ視点で見ています。そのため、単体のサービスとして成立しているか、面白いかを忘れてはいけません。
企業によってさまざまな事情があると思いますが、どんな場面でもユーザーが使ってくれている場面をイメージしながらサービスの企画を立てることが重要です。
次回は、僕がピンときた事例をもとに成功するポイントを紐解いてみます。