はじめまして! Webサービス、スマホアプリのプロデューサー / ディレクターをしているイセオサムと申します。最近は、「写真で一言ボケて(bokete)」のアプリや顔文字アプリ「カオコレ」を始めとするサービスのプロデュース、マーケティングをお仕事にしています。
僕はもともと、テレビのディレクター(演出家)になろうと考えていました。しかし、誰でもコンテンツが作れる時代にインスパイアされ、Web業界に転身。それから8年、試行錯誤しながら企業のサービスづくりやマーケティング、自社メディアづくりをやってきました。この連載は、「演出」をキーワードに、愛されWebサービスのつくりかたというテーマでお届けします。
Webサービスって?
一口にWebサービスといっても、つくられた目的はさまざまです。たとえば、個人が趣味でつくる映画のレビューサイト、企業が提供するレストラン探しの情報サイト、各ブランドが提供するアパレルの通販サイト、「ボケて」のような3秒で笑えるサービス、etc……。
製作者側は色眼鏡をかけてしまいがちですが、ユーザーはどのサービスもすべて同じ視点で見ています。そして、数あるサービスの中から、自分が使いたいと感じたものを使うだけです。
企業がWebサービスを創る目的
ある商品のマーケティングを考えるとき、まずはプロモーションサイトを作って人を呼んでこよう、というプランを立てることが多いと思います。しかし、サイトに情報を置いただけでは人は来ず、広告を出稿したり、SEO対策を頑張ったりしなければなりません。
WebサイトとWebサービスの違い
- Webサイト……企業やプロダクトの情報が掲載されているもの
- Webサービス…Webサイトやアプリの中で、より深い体験を提供しているもの。特にインタラクティブなもの
しかし、ここ数年で、TwitterやFacebook、LINEなどのソーシャルメディアが普及したことにより、「面白いものは勝手に拡がる」現象が発生しました。だから企業は、広告費をかけずに(もしくは少なくし)、その分、面白いWebサービスを提供することで、マーケティングができるようになったのです。コンテンツマーケティングと言われる手法のセンターにあるのが、この考えかたです。
コンテンツマーケティングとは
Content marketing is a marketing technique of creating and distributing relevant and valuable content to attract, acquire, and engage a clearly defined and understood target audience – with the objective of driving profitable customer action.
コンテンツマーケティングとは、適切で価値あるコンテンツを作成し配布する技術である。ターゲットとなる見込み客のことを理解し、これを明確に定義することにより、見込み客を引き寄せ、獲得し、見込み客と関わり合い、見込み客に購買に結びつく行動を促すことを目的とする(Contnts marketing institute より)。