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「モバイルアプリを通して、顧客とエンゲージメントを築く」CRITEOが描く、モバイルアプリ内リターゲティング広告のカタチ


ブランド保護と広告パフォーマンスはトレードオフではない

 今日、膨大な数のアプリが存在しているが、誰もが知る有名なアプリの数はそれほど多くはない。また、アドエクスチェンジ等を介して無数のアプリやメディアに広告を配信する際に、広告主が懸念するアドベリフィケーションの課題についてたずねたところ、「ブランドを守ることと、広告のパフォーマンスはトレードオフではなく、両方実現していかなくてはいけないと考えている」とMorse氏は応える。

 「アダルトコンテンツなど、いわゆる社会的に不快なコンテンツのアプリは、広告の配信先から除外するなど、配信先を精査しています。広告主のブランドを保護することは、とても重要なことだと認識しています。パフォーマンスのためにブランドイメージが崩れてはいけません。

 しかし一方で、広告主が知らなかったアプリやメディアでも、場合によっては非常に優れたクオリティを提供しているものも存在しています。自分たちが知らない、またはあまり有名でないからといって、それらのアプリやメディアを除外視するのではなく、CV率や広告支出に対するリターンを鑑みて、広告主には精査してほしいと思います」

 これまでアプリ内広告の多くは、ブランド広告はあまり見られず、他のアプリの広告が主であり、従来のアプリの広告ネットワークはかなり閉鎖的な状況であったとも言える。今回、CRITEOがリリースした同ソリューションは、これまでモバイルアプリ内広告に取り組んでいなかった多くの企業の参入を促すことになるだろう。そして、既存のモバイルアプリ内広告よりも高いパフォーマンスを実現することで、広告価値や単価向上につながると期待されている。現在、ブラジル、イギリス、アメリカなど複数の国でベータ版がテスト運用されているが、実際にどの程度の威力があるのか、またモバイル広告市場にどのようなインパクトをもたらすのか、引き続き追っていきたい。

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

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2014/01/27 19:17 https://markezine.jp/article/detail/19171

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