アプリ内広告でリターゲティングを実現
ECサイトなどで、一度、商品を見た人に対して、その商品情報・写真をダイナミックに広告に挿入し、リターゲティングを行うパフォーマンスディスプレイ広告で注目を浴びているCRITEO(クリテオ)。ここ数年であっという間に日本市場にも広がり、昨年10月に米ナスダックへ上場したことは記憶に新しい。
また、2013年1月から世界に先駆けて日本でモバイルWeb向けディスプレイ広告ソリューションを提供開始している(グローバルリリースは2013年12月)が、モバイル広告は急激な成長を見せているという(参考記事はこちら)。
そして先日、同社はモバイルアプリ内パフォーマンスディスプレイ広告ソリューションのベータ版を発表した(関連ニュースはこちら)。同ソリューションは、広告主アプリ内でのユーザの商品閲覧行動に基づいて、その商品データを広告クリエイティブコンテンツに反映し、別のアプリを閲覧している際に広告バナーとして表示するものだ。
例えばユーザーがECアプリAで青色の靴、緑色のパーカー、白色のマフラー等のいくつか商品を閲覧したとする。その後、購入には至らずに、ECアプリAを終了して、ニュースアプリBを立ち上げた。すると、そのニュースアプリBの広告枠に、先ほどECアプリAで閲覧した青色の靴などの写真や商品情報が記載されたディスプレイ広告が表示される。そして、その広告をクリックすると、先ほど閲覧していたECアプリAが立ち上がり、先ほどの商品ページへダイレクトにリンクするのだ。このようなモバイルアプリ内の特定のコンテンツに直接リンクさせる仕組みを、ディープリンクという。
「このソリューションのターゲットは、モバイルアプリを独自で持っている会社ということが前提です。多くの場合、旅行会社やリテール企業など、オンラインでビジネスをしている企業はすでにアプリを持っています。そしてこれからは、モバイルショッピング、モバイルトラベルなど、モバイルに特化したビジネスも増えていくでしょう。モバイルアプリを通していかに顧客のLTVを高めていくのか、その課題に応えるのがこの広告ソリューションです」と同社 モバイル製品担当 副社長 Jason Morse(ジェイソン・モース)氏は語る。