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モバイル広告を検証!~「継続率」に着目 CPAの新たな新指標~


広告効果を測る指標に、CPA(Cost Per Acquisition)というものがある。CPAにだけ注目すると、獲得単価が安い媒体を選びたくなるのが人情だが「継続率」という視点を加えることで、新たな指標が浮かび上がってきた。

媒体別に見る継続率の違い

 先日、あるリサーチをかけてみた。某コンテンツクライアント(月額315円のサービス)が広告出稿した際の「広告媒体種別の継続率の違い」というものだ。広告を出稿して会員を募ってみたのはいいものの、「コンテンツに入会した人が、3ヶ月後もまだ会員であるのか?」という点が気になったからだ。そこで、下記3種類の広告別に項目を分けて調査してみたところ、非常に興味深い結果となった。

 ・アフィリエイト⇒約30%
 ・広告クリックインセンティブ“無し”純広媒体⇒約80%
 ・広告クリックインセンティブ“有り”純広媒体⇒約70%

 これは、どういうことなのか? アフィリエイトとはポイントをフックにして、「会員になってくれたら、○○ポイントあげます!」というもので、ポイント目的で会員になり付与されれば、即解約するパターンが多い。よって、継続率が低いのは予想されるが、意外にも解約しない会員が3割近くもいる結果になった。

 そして、最も意外だったのは、クリックインセンティブ有りの媒体と無い媒体では、差が10%程だったことである。一般的に、インセンティブを付与しているようなサイトは「質が悪い(継続率も悪い)」と言われている。しかし、この結果を見ると、インセンティブ有りのサイトの中でも、ユーザーが良質なところを選べば、効果が著しく落ちるということはないのではなかろうか。

 ポイントがフックであるアフィリエイトでも、純粋に入会するユーザーは、もちろん存在する。ポイント目的で取りあえず入ってみたら、意外に面白いので続ける人は多数いるのだ。しかし、残念なことにポイント目当てのユーザーが結構な割合で存在することも事実である。また、クリックインセンティブ有り・無しの媒体については、一度アクションしたユーザーであれば、退会率はほぼ変わらないと言えそうだ。

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MarkeZine(マーケジン)
2007/10/23 12:35 https://markezine.jp/article/detail/1925

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