シェアされるアンケートの作り方
FastReachは、アンケートを作成したことがない人でも手軽に利用することができるのも強みだ。ここで石川氏は、シェアされやすいアンケート、シェアされやすいランディングページの作り方を教えてくれた。
まず「ネタにされやすいということが大事」という石川氏。人々をインサイダーな気持ちにさせられるアンケートが、ソーシャルで拡散されやすいという。あるいは、クイズのようなもの、それも間違った答えを選ばせたり、すべての選択肢が正しいものなど、意外性をもったものが効果的だという。「まさかAのはずはないだろう」「え?全部正しいの?」といった反応が得られ、シェアしたいという動機づけにもなる。
「ネタになるのはトリビア的な面白情報。企業のコンテンツは、ブランドの特徴やスペック的な固い話になりがちですが、そうなるとなかなか拡散されません。しかし、それをどう見せるかは工夫次第。たとえば、“月額費用”というスペックも、時間単位の金額にしたとき、『安い!』という驚きを与えることもできるのです」
こうした表現へのこだわりやノウハウの背後には、日本語ワープロソフト「一太郎」、日本語入力システム「ATOK」のメーカーとして培ってきた、ジャストシステムの日本語処理についての研究成果とノウハウがある。
ナショナルクライアントが安心して使える媒体
これだけ多くの人たちがスマートフォンを使っているのに、そこに情報を届けられないことにもどかしさを感じていたという石川氏。企業のマーケティング担当者も感じていたこの課題に挑戦するのは多くのハードルがあったが、「FastReachは、ナショナルクライアントにも安心して使ってもらえる媒体に仕上がった」と胸を張る。
ジャストシステムは現在、ネットリサーチ、ネットアンケートのほかにも、BIツール、Eコマース、学習サービスなど、次々と新しい市場に参入している。その中でも、スマートフォンに特化したFastReachはまさに“破壊的イノベーション”ともいうべき画期的なサービスだ。とくにメールというコミュニケーションツールが過渡期を迎えつつある今、指定した人数をランディングページへ動員することで「開封率100%のDM」ともいえるマーケティングROIを実現するプロモ―テッド・アンケートは、マーケターにとって大きな武器となるだろう。
スマートフォンというデバイスへのアプローチを模索しているマーケターは、ぜひFastReachを利用して、新たなマーケティング施策にチャレンジしてほしい。