SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

モバイルシフトする消費者とミスコミュニケーションが起きていませんか?マルチデバイス時代のメールマーケティング事例紹介

マルチデバイス対応の第一歩は、閲覧デバイスの把握から

 高氏の実感として、マルチデバイス化のスピードは想像以上であり、クリエイティブも含め早急な対応が求められた。しかし、あえてサイトではなく、「メール」の対応から着手した。プッシュ戦略の重要ツールであり、短いスパンでPDCAが回せるメールの最適化こそ、サイトを含めたマルチデバイス対応における有効な指標になると考えたからだ。

 そこでアマナが利用したのが、『MailPublisher』の「開封エンゲージメントサービス」である。HTMLメール受信者のデバイス状況を分析し、ユーザーの実態を把握することで、サイトを含めたクリエイティブの最適化の指標としたわけだ。このアプローチについて吉澤氏は「非常に重要なステップ」と評する。

 「一番目につき、まず取り組みたくなるのが、やはりクリエイティブの最適化です。しかし、やみくもに取り掛かるのではなく、まずは自社のユーザーのデバイス状況を正しく把握することが大切です。その上でどのデバイスにフォーカスするかを選定し、クリエイティブや配信タイミングをどうするかを考え、結果の分析を行って反映し、最適化を図っていきます。ブラウザの分析は比較的行われていますが、盲点になりがちな『デバイス』という切り口で分析し、可視化することが大切です」(吉澤氏)

モバイルユーザーとのミスコミュニケーションを把握する

 「開封エンゲージメントサービス」によるメール配信により、アマナのメールクライアントは64%がAppleMail、8%がiPhoneであることが判明した。アマナのユーザーは主にデザイナーなどのクリエイターであり、Mac利用者が多いことからAppleMailが最も多いことは想定内だったが、8%というiPhoneでの閲覧率は想像以上の高さだったという。

 「しかし、モバイルによる閲覧が増えているにも関わらず、その半数以上がすぐにメールを削除してしまうことが判明しました。それは新しい顧客であるモバイルユーザーとのミスコミュニケーションが起きている可能性が高いことを意味します。早急に対応しなければと思いました」(高氏)

 なお吉澤氏によると、エクスペリアンの調査では調査対象にECサイトが多いこともあり、モバイルでの閲覧は65.5%とアマナの8%を大きく上回る。こうした数値を鑑みても、業種や業態によって閲覧デバイスの割合は異なる可能性が高く、だからこそ自社のユーザーのデバイス状況の把握、可視化が重要というわけだ。

消費者の変化に向き合い、マルチデバイス対応に取り組もう!

※リンクをクリックすると外部サイトへ遷移します
エクスペリアンジャパンが提供するメール配信システム『MailPublisher』の詳細はこちら

次のページ
次のステップとして、クリエイティブの最適化へ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 真美(イトウマミ)

フリーランスのエディター&ライター。もともとは絵本の編集からスタートし、雑誌、企業出版物、PRやプロモーションツールの製作などを経て独立。ビジネス系を中心に、カタログやWebサイト、広報誌まで、メディアを問わずコンテンツディレクションを行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2014/08/19 15:57 https://markezine.jp/article/detail/19435

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング