今回の取り組みを行うのは、小田急線祖師ヶ谷大蔵駅周辺の3つの商店街(祖師谷みなみ商店街、祖師谷商店街、祖師谷昇進会商店街)で構成される、通称“ウルトラマン商店街”。ウルトラマンを生んだ円谷プロダクションの本社が近隣にあったことからこの愛称がある。祖師谷エリアの近隣居住者のTカードを有する会員比率は約70%と高く、検証エリアとして最適と判断された。
Tポイント・ジャパンとヤフーは、この3つの商店街で、共通ポイントサービス「Tポイント」を用いた地域活性の取り組みをスタート。ポイントサービスを通じて、集客に課題を抱える商店街の活性化につなげたい考えだ。開始当初の提携店舗数は41店舗。店舗には専用端末を設置し、商店街利用客が「Tカード」を提示して買い物をするとポイントが付与される。
また、ヤフーは、新たに商店街向けのスマートフォンアプリ「Y!トク from Yahoo! JAPAN(仮称)」を開発して7月1日に提供を開始する。このアプリをインストールするとTポイントを貯めるごとに、くじをひいたり、プレゼントがもらえる「スタンプ」を得られる。店舗は利用客の来店や来店実績をもとに、アプリを通じてイベント情報やクーポン、セール情報を発信できる。
今後は、近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様のひとつであるBLE(Bluetooth Low Energy)を応用した販促施策などを検討しており、商用化のための実験を行う。
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