フラグメンテーションは解決できるのか
――2つ目に挙げられた差別化のポイントについて、詳しく聞きたいのですが。日本においても、多くのマーケターがデバイスやチャネル、そしてデータのフラグメンテーションの問題に頭を悩ませています。「Oracle Marketing Cloud」を活用することで、この問題が解決できるのでしょうか?
ケビン氏:間違いなくイエスと言えます。ソーシャルメディア、モバイル、デバイス、Eメール、ウェブ、オフラインなどの多種多様なデータを一元して管理できるだけでなく、「Oracle Eloqua」ではお客様とのタッチポイント全てをカバーしてコミュニケーションを取っていくことができます。そのような意味では、フラグメンテーションの問題を解決することができると言えるでしょう。
日本におけるサードパーティーデータ活用の見通し
――日本において、現状ではサードパーティーデータの活用がまだあまり進んでいません。ブルーカイの特徴はサードパーティーデータが扱えることだと思いますが、この現状に関してどう思われますか?

ケビン氏:マーケティングオートメーションが欧米ではすでに成熟した市場であるのに対して、日本がまだ未成熟であるのと同じように、サードパーティーデータの活用についても日本ではまだ成熟していないと思います。
「Oracle BlueKai」のサードパーティーのオーディエンスデータについては、すでに最大規模のものを保持していますが、これから1年くらいの間に日本でのサードパーティーデータは大幅に拡充していくことになるでしょう。
サードパーティーのデータは確かに重要です。しかし、まだ市場が未成熟な日本においては、ファーストパーティーデータ、すなわち自社が持っているデータさえ企業はまだ十分に管理できていないという現状もあります。なので、まずは自社のファーストパーティーデータを統合して、その次のステップとしてサードパーティーのデータの活用に取り組んでいくことになるでしょう。つまり「Oracle BlueKai」が提供できるのは、まずはファーストパーティーデータの部分ということです。
――最後に、日本市場での展望を教えてください。
日本の市場については、非常に楽しみにしています。他の分野において、日本のお客様は非常に高度なテクノロジーを導入しています。おそらくこの勢いに乗ってくれば、展開はものすごく早くなるのでは。そして、日本には多国籍企業が多く存在しています。特にグローバル展開に強みをもつ「Oracle Eloqua」は、日本に本社を置く多国籍企業の皆様にも十分に活用していただけると思います。我々としては、ただ声がかかるのを待っているのではなく、大規模な投資を行うことで日本のお客様が短期間で導入・展開できるように支援していきます。