今回紹介するのは、賛否が大きく分かれる事例です。ある、シニアブランドマネジャーが体を張って、自社製品の信頼性をアピールしました。かなり刺激的なアンビエントパフォーマンスです。海外の広告・宣伝・プロモーション事例情報を提供している「AdGang」からの厳選記事を紹介するこの連載は、毎週水曜日更新です。
キャンペーン概要
時期:2014年
国名:カナダ
企業/ブランド:Bissell
業種:家電
このプロモーション、アリ?ナシ?
アメリカの掃除機メーカー「Bissell」が、カナダの地下鉄駅構内で驚愕のゲリラパフォーマンスを実施しました。
Bissell社のシニアブランドマネジャーだと名乗るRari Dalchand氏が、トロント市内のとある地下鉄駅構内に現れます。手には細菌除去率99.9%を誇るスチームモップを兼ね備えた新製品Symphony。彼はおもむろに掃除機のコンセントを差し、床のタイルの一部を掃除し始めます。

スチーム機能で掃除されたタイルは、みるみるうちに白くなり、周りのタイルとの違いは一目瞭然。
そしてここから、衝撃的なパフォーマンスの開始です。彼はおもむろにナプキンをつけ、掃除機をかけて綺麗に除菌されたタイル部分に、持参したパスタをぶちまけ、何食わぬ顔で食べだしたのです。
周りの人は、顔をしかめ、怪訝な視線を向け、中にはブーイングを発する人も。
それでも、彼はお構いなし。パスタを完食すると、パンを取り出し、床に残ったソースを付けてきれいに最後まで食べました。
動画のラストは「私はこの製品に100%の信頼を寄せています。」との同社シニアブランドマネジャーのメッセージで締めくくられました。
除菌率99.9%である新製品を、まさに体を張ってPRしたエキセントリックなアンビエントプロモーションです。あくまで推測ですが、この企画は駅構内にいた人、および、この模様をおさめた映像を見た人の『すべての人に好かれるプロモーションでなくてもいい。むしろ、ほんの一部の人にだけでもアクションまで起こさせるほど、メッセージを強く刻み込ませたい』という思惑が前提にあったのではないかと思います。
駅構内にいてブーイングを発した人のように嫌悪感を抱く人、「やりすぎ! ひどい企画!」と感じる人が大勢存在することは想定の上で実行された施策でしょう。だからこそYouTubeで公開したPR映像の中にブーイングの場面すら残しています。
“メーカーから発信する商品のウリ”を消費者にそのまま納得してもらうことがいかに困難かを自覚したうえで、あえて刺激的な試みを行うことにより、それを“許容できる人”にだけでも「メーカーの人がそこまでできるなら、本当にすごい除菌率を誇る掃除機なんだろうな」と心から納得してもらうべく実行された実験的な施策だったのではないでしょうか。“許容できる人”が、どの程度存在するかも含めてアクションを通じて検証したかったのかもしれません。
賛否両論(否定派が多いようです)あるこの企画、ぜひ下記よりプロモーションの一部始終を動画でご覧ください。
動画はこちら
参考サイト
先週の紹介キャンペーン
新規参入でカテゴリ第2位に躍進!「調理時間の短さ」を訴求するクレバーなゆで団子のテレビCM
記事転載元:AdGang
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