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アイディアをクリエイティブで実現するには?バスキュールと探る「企画の裏側」

ダブルスクリーンの肝は『新しい体験とワクワク』の提供!相乗効果で広がるエンターテインメント


 バスキュールの事例を活用して「Webクリエイティブの発想と具体策への落とし込み」を制作者視点で紹介する本連載。第2回目はダブルスクリーンがテーマ。ダブルスクリーンは何をもたらすのか?テレビ×スマホで視聴者を主役にする番組作り、PC×スマホで全く新しいユーザー体験を提供したキャンペーンについて解説します。

テレビ×ネット時代に相応しいメディア体験とは?

 みなさんはテレビをどのくらい観ますか? テレビのリアルタイム視聴時間は、休日で225.4分、平日だと168.3分。全体平均では前年度比で16.4分(約9%)減少という調査結果があります※1。歴代高視聴率番組トップ10を見ると2002年のサッカー ワールドカップ 日本対ロシア戦以外は1900年代の番組が占めており※2、テレビの視聴が減少傾向にあるといえます(減少した視聴者はネット動画やスマホゲームなどに流れていると考えられます)。しかし、テレビの影響力はいまだ大きく『いかにしてテレビに更なる付加価値を追加させるか?』というチャレンジとして視聴者参加型ダブルスクリーン施策がここ数年注目されています。

 視聴者が反応してくれるメディアになるためには、本連載の第1回記事でも書きましたが、「エモーションに刺さる」ことが必要です。視聴者にとって「ほしい」ものになっていなければ、行動を促すことはできません。テレビ視聴がどのような体験をもたらすのか、いかにテレビ番組を自分ごと化することができるかという視点が不可欠です。

 すでに視聴者はTwitterなどを使い「ながら視聴」というテレビの見方をつくりだし、その影響力は大きくなっています。同じ番組をソーシャルの友だちと一緒に観る。番組に対しての感想や意見をソーシャルに対して発信する。そんな視聴者の行動心理を織り込んだコンテンツ・マーケティングが効果的なダブルスクリーン体験を企画するためのポイントとなります。バスキュールでも、どのような視聴者がどういったシチュエーションでどのように番組をみるか、というターゲットオーディエンスに寄り添った、エモーションをくすぐるコンテンツが求められていると感じています。

※1:総務省情報通信政策研究所 平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査
※2:東京新聞2013年12月17日記事

テレビ×スマートデバイスで新たなエモーションを創出

 テレビはリアルタイムに大人数に届く、圧倒的なリーチ力を持っているマスメディアです。一方、スマートフォンやタブレットは身近な友だちとリアルタイムにつながる、コミュニケーション力を持つパーソナルメディアです。この2つが相互補完的につながることで、リアルタイムにエモーションが動かされる体験を共感する場をつくりだすことができます。

 スマートフォンからアクションすることで、与えられたコンテンツを視聴しているだけの番組よりも、深い理解や共感、自分の体験を感じることができます。みんなが集まる蓄積効果と、自分ごと化の相乗効果でテレビはもっと面白くなるのです。

 そうなると、テレビ放送等のメインスクリーンとスマートフォンやタブレット等のセカンドスクリーン上のコンテンツを連動させることで、ユーザーに新しい視聴体験をもたらしたいと考えるのは自然なことです。では、そのためにはどのようなコンテンツを提供すればいいのでしょうか? バスキュールではインタラクティブなメディア体験を提供する手法の一つとして、ダブルスクリーンを位置づけています。そして、「視聴者が主役になれるテレビ」を仕掛けていきたいと考え、いち早くソーシャルテレビを活用したマーケティング支援を重ねてきました。次のページからは具体的な事例を通して、ダブルスクリーンの活用方法とユーザー体験を紹介します。

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この記事の著者

西村 真里子(ニシムラ マリコ)

元:(株)バスキュール プロデューサー 現:(株)HEART CATCH代表 IBMでエンジニアとしてWebソリューションスキルを蓄え(特許取得)、AdobeでFlashなどのWeb製品マーケティングマネージャーを経て現職に至る。プロデュースプロジェクトは次世代マス・リアルタイム エンターテインメ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

鳥居 匠(トリイ ショウ)

(株)バスキュール プロデューサー 消費者参加型商品開発の企画や嗜好性によるユーザーコミュニケーション設計、ストラテジーコンサルタント、ウェブプランナー等を経て現職に至る。コーポレートやIR系サイトからブランディングやキャンペーン・プロモーション系まで幅広く担当。ユーザーとクライアントとクリエイタ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/09/29 16:49 https://markezine.jp/article/detail/20916

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