日本におけるプログラマティック・ダイレクト市場の構築はこれから
米国からひたひたとプログラマティック・ダイレクトの潮流が押し寄せる中で、『Direct Reach』のローンチはまさにタイムリーだろう。そして柴田氏は「良い結果を期待している」と自信をのぞかせる。しかし単に米国流のプログラマティック・ダイレクトをそのまま導入しても、浸透するかは不明だ。『Direct Reach』が成功するとすれば、日本に適したかたちでプログラマティック・ダイレクトの市場を構築していくことが必須だ。
またKauli以外の各SSP事業者からも同様のサービスが続々と登場してくることが予想される。しかし「日本で唯一自動最適化できるSSPを提供・運営してきたこと」に加え、「日本において常に媒体社サイドに立って媒体社の支援をしながらノウハウを蓄積したこと」から自信をのぞかせる。そして高田氏によると「その傾向は2015年夏に1つの山を迎える」と言う。
「そうした混沌とした中で、Kauliは独自の広告の出し分けを自動化する技術力に基づいた科学的なアプローチを軸に、市場をリードしていきます。また業界では昨年からマーケティング・オートメーションへの注目が高まっていますが、これは『Direct Reach』と決して無関係な話ではありません。『Direct Reach』によって、SSPとそれらをつなぎこみ、橋渡しができればと考えています」
「その波に乗り、日本初のプログラマティック広告販売によるプライベート取引として『Direct Reach』を浸透させていきたいですね。先にも述べましたが、これまでアドテクノロジー業界においては広告主側からのアプローチが多く、なかなか媒体側に光が当たらない状況でした。その現状に風穴を開けたい。そんな様々な思いを形にしたサービス『Direct Reach』で、2015年のアドテクノロジー業界をいっそう盛り上げたいと考えています」