「これ見せてください!」だって当たり前にできる
「Double」は、ビデオ通話機能を活用した移動型ロボットです。SkypeやFaceTime等のビデオチャットのように、ロボットを操作しているユーザーの端末に店内の様子が映し出されるだけでなく、店内ロボットに装着されたiPadの画面には、常にユーザーの表情がリアルタイムで映し出されます。

そのため、店内を巡って気になるアイテムを見つけたら、ショップスタッフを探して、アイテムの詳細を尋ねることもできます。ショップスタッフを気になるアイテムの場所まで引き連れて、「これを見せてください」と、畳まれた商品を広げて見せてもらうことだって可能です。
ロボットの操作は十字キーのみと単純明快。実際にキャンペーンの参加者も数分のトライアルで操作に慣れ、スタッフとの会話を楽しまれながら店内を散策していました。キャンペーンの成果としても、目標としていた応募者数や来店数などの指数を大きく上回り、目新しさや話題性だけでなく、ビジネスとしても確かな手ごたえを感じました。
人間こその“目線”がショッピングの可能性を広げる
Tommy Hilfigerが掲げた「TECH TRADITION」というコレクションを伝えるために、キャンペーンとして具現化したこの取り組み。そこから見えてきたのは、バーチャルショッピング実現の可能性ではないでしょうか。見えてきたというより、確認できたというべきかもしれません。

人間は元来、自分の目線で物事を見つめ、人と目と目を合わせて対話する生き物です。遠隔からのロボット操作であっても、目線の高さを人間サイズにするだけで、リアルなお買い物感覚を味わうことができるのです。接客というコミュニケーションを引き継ぎながら、バーチャルでリアルショッピングを楽しむという、新しいカタチを提案できた取り組みだといえます。
記事転載元:D2Cスマイル