リニューアル(だけやるの)は時代遅れ
続いて第2部では、イー・エージェンシーの野口取締役が登壇。イー・エージェンシーはWebマーケティングに特化した「A/Bテスト」コンサルタントが多く在籍している。また昨年は148回のA/Bテストを実施。最大232%の改善率を実現し、多くのテストサポートに関わった同社の知見が明かされた。

特に会場から大きな反響を得たのが、「リニューアル(だけやるの)は時代遅れ」と発せられた強いメッセージ。
「リニューアルは多数決や上司の好みで決められる事が多い。そのような決定プロセスでは成功・失敗にどのような要因が関係したのかを把握できず、かつ一か八かのハイリスクで時代遅れなやり方と言える。『A/Bテスト』を用いて何度もテストを行い、成果を着実に得るやり方の方がローリスク」(野口氏)

事例紹介では、ただリニューアルするのではなく事前テストを行なった後に、勝ちパターンを確立しリニューアルを実施した例を紹介。更にリニューアル後もテストを行なう事により、大きな成果を得ることができたという。

さらに野口氏は「A/Bテストの結果にばかり注視してはいけない」とも主張。A/Bテストを行なう際は、必ずGoogleアナリティクスと連携を取り、複数指標でWebを総合的に判断することの重要性を説いている。その他、これからA/Bテストを導入する人に向け、重要なポイントをわかりやすく説明。終始、スマートフォンのシャッター音が止まらない状況だった。