広告のROI最大化はスタートライン、プライベートDMPが持つ可能性
企業の持っている顧客データ資産は、広告・宣伝部門だけが使うべきものではない。その点、プライベートDMPでデータを解析することで、メニューやマーチャンダイジングを含めたサービス全体、全てのマーケティングに活用しやすくなる。そのため、組織間、部署間の壁を超えて、企業全体がプライベートDMPをどう武器にするか考えていくことがポイントだ。
「当社ではプライベートDMP活用のフェーズとして、まず広告のROIを最大化。次にロイヤルユーザーの育成、そして離れてしまったユーザーのリエンゲージメントのための広告、さらに全体のサービス改善やコンテンツマーケティングなどへの活用にもつなげていこうと考えています。今はファーストフェーズとして、広告効果に力点を置いてスタートしています。今後はCRMの領域までサービスを展開する予定です」(橋口氏)
価格や使いやすさで、プライベートDMP活用のハードルを低く
橋口氏は、企業規模を問わないデータ活用の実現に意欲を見せる。
「プライベートDMPを活用しているのは、ほとんどが大手企業です。つまり、まだまだ市場ではハードルが高い商品であると考えられています。我々は、価格帯やUIの使いやすさでそのハードルを下げて、企業規模に関係なく広く普及させたいと考えています。データはあるけど活用はできていない、という企業もまだまだ多い。特に商品点数やサービス内容が多い場合は、運用型広告のチューニングも大変ですし、データの活用も複雑だと思います。そのような企業のかたには、GMOプライベートDMPをお試しいただきたいですね」(橋口氏)