「Twitterやってて良かった!」を実感する休眠復帰施策
「弊社は休眠復帰を非常に重視しています。実は、Twitterを活用して良かったと思うのは、新規獲得よりもこちら側です」と福山氏。MixChannelはコミュニティサービスのため、ユーザーがつくるコンテンツが面白ければ面白いほど人が集まって盛り上がる。コンテンツの面白さや盛り上がりは、MixChannelの中にいればわかるが、外側にいるとなかなか伝わらない。そのため、インストールをしたばかりのユーザーがサービスにはまりきれず離脱してしまう場合もあるという。
しかし、休眠してしまったユーザーに対して、MixChannelで起こっている面白いことをうまく見せられた場合、復帰することも多い。そのため、面白いコンテンツをサービスの外でどのように流通させるかが課題となる。もちろん、MixChannelとTwitterを連携させて、動画を簡単にシェアしたり、ツイッターにも投稿できる機能は用意されている。しかし、それだけでは弱いという。
「もっと広告的なプロモーションとして、面白いコンテンツをTwitter上でどんどん流通させられないかと考えました」(福山氏)
モバイルアプリプロモーションが発揮するポテンシャルとは?
そこで高いポテンシャルを発揮したのが、先ほども触れたモバイルアプリプロモーションだ。既にアプリをインストールしたユーザーにターゲットを絞り、ツイートを配信した。ツイート内のクリエイティブをタップすれば、アプリが開いて動画が流れる。ディープリンクを活用した施策だ。
ツイートから違和感を持つことなくアプリに移動し、コンテンツを閲覧することができる。ユーザーは一度はアプリをインストールした経験があるため、MixChannelのコンテンツとの相性も良い。この施策で継続率は70%も向上したという。また、クリエイティブにはサービス内の人気コンテンツを使用したため、ユーザーの「他の人と共有したい」という欲求を刺激。多くの人がリツイートをした。
「先ほど触れたように、新規ユーザーがタップをすると、インストール画面に飛ぶわけです。リテンションができて新規獲得もできるという。理想的なプロモーション方法でした。クリック単価も非常に安価に抑えられ、シェアされたら無料でインストールも稼げる。費用対効果は、他のメディアに比べて10倍以上良い。この施策を始めたのが、約1年前。施策にあわせてサービスが大きく成長しています」(福山氏)