読者の満足度を重視する、プレミアム媒体社と一緒に広告枠を開発
MZ:4月のトライアルを経て、6月にはどのような展開をされたのですか?
青木:投下量は大きく増やしたわけではありませんが、媒体数は広げました。インリード広告の枠も、Teads社と各媒体との広告枠の開発が進んだことで、変わりましたね。
田中:2月の時点ではほとんどの媒体で、広告枠が記事コンテンツの下にあったのですが、1社ずつ交渉させてもらって、4月の時点ではいくつかの媒体で記事の中ほどに枠を設けることができました。
MZ:かなり密に、媒体社とすり合わせをされているんですね。
田中:はい、それも当社の強みだと思っています。とにかく広告の売上を伸ばしたいという媒体社もありますが、当社がお付き合いしているプレミアム媒体社はいずれも、読者の満足度を非常に重視されています。インリード広告枠を設けることで、コンテンツの離脱率やページの滞在時間はどうなるか、あるいは編集部に寄せられるクレームもチェックされていますね。それらに影響がないことを確認し、納得して導入いただいています。
MZ:ちなみに、プレミアム広告は在庫が限られるという話も耳にしますが、今回はそういった課題はなかったのでしょうか?
田中:在庫は問題ないですね。日本では現在、雑誌系やポータル系など40サイト弱と提携していて、月間約450万完全視聴の広告配信が可能です。今さらに、提携先の拡大に力を入れています。
動画視聴から実際のアクションへ、高まるVPAIDフォーマット展開への期待
MZ:日本での動画広告はプレロール型が先行し、インリード型は多くない印象です。それは今後、変わっていきそうでしょうか?
田中:動画コンテンツの大半をYouTubeが占めているので、おのずとプレロール広告が先に広がりました。ただ、広告主はプレミアム面に出稿したいだけでなく、ユーザーのシチュエーションに合わせて自社ブランドを発信したいと考えるようになっているので、プレミアム媒体をネットワークすることで、“人”を捉えたアプローチが可能になります。その点で、これから活性化していくと思いますし、結果的に動画広告市場を広げることにもなると考えています。
MZ:では最後に、今後の課題と展望をお聞かせいただけますか?
青木:今回はテレビCMを流用しましたが、今後は配信面とのマッチングも考慮したクリエイティブ展開を視野に入れ、より効率的にオーディエンスへリーチし、同時により効果的にメッセージを届けていきたいですね。
松田:効果測定指標も、もう少し明確にしていければと思っています。数値だけを追っているとユーザーの動きが見えなくなるので、定量と定性の両輪で効果をみていければ。Teads社にも、動画広告の評価指標を一緒に考えていただけることを期待しています。
田中:今、ブランド訴求力があるビデオ広告の最後の部分にインタラクティブ性を持たせるコンテンツを配信する、VPAIDフォーマットの展開も始めています。こちらだと、ビデオ広告の視聴測定に加えて、サイト誘導への効果を数値で把握できるので、当社でも事例を積み重ねて効果のあるパターンを探っていくつもりです。加えて、インリード広告接触者のオーディエンス分析やブランドリフト調査などにも、力を入れていきます。
ユーザーに強制的に動画を見せずに、高い完全視聴率を叶えるインリード広告を提供するTeads社。
お問い合わせ先はこちら:sales-jp@teads.tv