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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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イベントレポート

動画が消費される場所は、テレビからデジタルデバイスへ/動画アドテクの雄 アンルーリー、日本へ本格参入


YouTubeが占める動画コンテンツの消費率は、急激に低下している

 動画広告の出稿先として、まず「YouTube」を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。ここで興味深いデータをスコット氏は提示。「日本市場におけるYouTubeが占める動画の消費率は、約3分の1にすぎない。しかし広告の予算配分を見ると、YouTubeへの予算配分は3分の2を占めており、消費率との大きなギャップがある。またYouTubeが占める割合は、英国では26%、米国では17%まで下がっている」という。

 ほんの2年前までは、米国ではYouTubeが40%を占めてたことから、急激にYouTubeでの動画コンテンツの消費比率が下がってきていることが明らかになった。YouTube自体は伸びているものの、オープンウェブ全体にある動画の数が増加し、パイが大きくなったことで、YouTubeの占める割合が低下しているのだ。そこでYouTubeの外、すなわちオープンウェブの領域で、広告主の動画キャンペーンを支援していくのがアンルーリーだ。

 「YouTubeなみのスケールが、オープンウェブでも獲得できる。かつてはテレビCMの延長線上にある動画が多かったが、今やそれでは不十分だ。動画広告は様々なフォーマットがあり、様々なデバイスで見られるからこそ、それに対応しなければならないし、またよりソーシャルなものへするために、専用のオンライン動画を作成する必要がある」

動画コンテンツのシェアラビリティを予測し、成功の確度を上げる

 動画広告施策を成功させるカギは「ソーシャルプラットフォームを十分に活用し、ソーシャルでのシェア、つまり共有行動を十分に活用し、オウンドメディア、ペイドメディアをうまく活用していくこと」とスコット氏は語る。しかしながら、何をどうすればソーシャルで動画をヒットさせることができるのか。なぜその動画広告は成功したのか、失敗したのか。その理由を明確にすることは簡単ではない。そのような不確実性に向き合い、悩んでいるマーケターも多いだろう。

 このような課題の解決策として、アンルーリーは2年半ほど前から「ShareRank(シェアランク)」という動画と視聴者のエンゲージメントを予測するサービスの提供を開始。アルゴリズムをローカライズした日本版も、つい先日から提供が始まっている。コンテンツのシェアラビリティ(シェアされやすさ/シェアされる可能性)の予測精度は約8割だという。

 「もちろんアドフォーマットの問題・影響もあるけれども、何よりも動画広告のコンテンツが良ければエンゲージメントは高くなる。質のいい、エモ―ショナルでエンゲージメントの高いコンテンツを作り、成功の確度・精度を上げるためにShareRankを活用してほしい」

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シェアの行動は、最初の2~3日で決まる

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2015/11/19 13:27 https://markezine.jp/article/detail/23429

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