ビデオリサーチインタラクティブは、Netflixなどの参入で注目される定額制動画配信サービスサイト(以下、SVOD)、およびSVODを含めた動画配信サイトのPCインターネットでのアクセス状況についてまとめた。
SVODの滞在時間、逓増傾向
SVODを含めた主な動画配信サイト全体の月間推定訪問者数の推移をみると、2014年10月以降2,000万人から2,200万人の範囲で推移していることがわかった。訪問者一人当たりの月間での平均滞在時間は、3時間半前後で安定して推移している。
一方、SVODの推定訪問者数をみると、2015年2月から4月を除き、150万人強の規模であり、2015年9月には過去13か月間で最も多い188万人を記録している。平均滞在時間は、2015年3月までは10分台だったが、4月以降は20分以上を示しており、逓増傾向にある。
2015年10月度のアクセス状況をみると、平均滞在時間はSVOD(26分)と比較して、動画配信サイト全体(3時間28分)の方が長いが、これは訪問者数の規模が大きい「YouTube」「ニコニコ動画/生放送」などでの平均滞在時間の長さに起因している。なお、動画配信サイト全体の推定総滞在時間は、7,380万時間であり、Web全体の総滞在時間量の11%を占めている。
SVODの滞在時間が長いのは20才~34才女性
動画配信サイト全体の接触者率を男女別にみると、男性(59.5%)が女性(45.3%)を上回っている。SVODについては、目立った差異は見当たらない。平均滞在時間をみると、動画配信サイト全体では、男性4時間2分>女性2時間31分と、大きな差がある。特に男性20才~34才層では8時間42分を示し、他の年齢層を大きく上回っている。SVODに関しては、特に女性20才~34才層で2時間6分と、相対的に長い傾向を示している。
最後に、スマートフォン所有の有無による動画配信サイト全体の平均滞在時間をみると、スマートフォン非所有者(4時間24分)よりも、スマートフォン所有者(2時間37分)の方が2時間程度短い、という結果になった。このことから、スマートフォン所有者においてはPCとスマートフォンのクロスデバイスでの動画視聴にシフトしていることが推察される。
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