計算の方法
上記のうちの3つの数字を使って、以下の条件が満たされるように予算を考えましょう。

コンバージョンレートが1%だとすると、1人のお客様を獲得するためには、クリック単価の10倍の広告費がかかるということです。つまり、左は「新規顧客獲得コスト」だといえます。コストが利益の額を下回るように考えて出稿しましょう。
リピートが見込める場合は、商品1つあたりの粗利額の代わりに顧客のLTV(ライフタイムバリュー)の平均値で考えてみましょう。例えば健康食品を売っている会社などでは、トライアルのセットを赤字で売ってリピートで稼いでいることがよくあります。
想定インプレッションの多いキーワードほど競争が激しく、利益を取りづらいです。しかしながら、ニッチなワードばかりに広告を出していては安定した利益率は見込めても、売上、利益の規模は大きくなっていきません。
ある程度キーワードの範囲を広げて、多少競争相手がいるキーワードにも出稿するために調査を行い、予算を考えましょう。想定インプレション数と利益率のバランスを考えることが重要になります。
想定クリック数から月間の予算を予測して、目標を立てて運用します。検索連動型広告では1日あたりの上限金額を設定することができますので、まずは少なめの予算で出稿してみて、採算が取れるようであれば徐々に1日あたりの上限金額を増やしていってください。
儲かるキーワードは時間とともに入札者が増えてきて、徐々に儲からなくなってきます。ある一定の水準まで競争相手が増えてしまうと、商品仕入れの段階でいかに安く仕入れて利益幅を確保するか、関連購買やリピートによる客単価をいかに上げることができるかなど、個人が企業と勝負するには難しい競争になってしまいます。ですので、できる限り競争相手が少ないキーワードを競合よりも早めに見つけて出稿していきましょう。
上記の式を自分なりに変更して、独自の広告出稿基準を作っていってください。
たとえばコンバージョンレートは、「商品バナーのクリック率×商品詳細ページでの購入率」のように分解できます。このように式の中の要素を分解して、それぞれの基準値を決めてそれらを達成できるときにのみ広告出稿を続けるというような運用をするとよいでしょう。細かくて大変ですが、このような努力をすることで安定して収入を上げるサイトが増えていきます。
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