導入に際してのタスク一覧
まずは、導入に際してのタスクの主なものをリストアップしてみました。アフィリエイト・サービス・プロバイダー(以下、ASP)を利用した場合を前提としており、また、場合によっては必要のないタスクも含まれていますが、おおよそ次のような作業が必要になります。

導入の一連の作業にかかる時間は?
導入にあたっては、どの作業に最も時間と手間がかかるのでしょうか?ECサイトやASPの担当者に聞くと、やはり「システム対応」の作業であるとの答えが多いです。これは、例えば「タグ方式」と呼ばれるものの場合、商品注文や資料請求、会員登録の送信後の完了画面(サンキューページ)に、トラッキング用のタグを埋め込むという作業が必要になります(LinkShareなど一部のASPを除く)。
購入金額や件数、識別のための注文番号などの情報を動的に取得して送信するため、CGIなど簡単なプログラムを組む必要がありますが、さほど特別なものではなく、慣れた担当者であれば数時間以内で終わる作業です。ただ、決済部分のシステムが簡単にはいじれない場合や、外部システム会社に作業委託を行わないといけない場合などは、作業そのものにかかる時間は短くても、完了までに様々な手続きが必要となり、数日から数週間かかってしまう場合もあります。
ASP側でもアカウント作成などの作業が必要となりますが、こちらは、短い場合で当日、長くても3営業日程で対応してくれる場合がほとんどです。管理画面での初期設定なども、最初は多少戸惑うこともありますが、マニュアルなどを見ながら半日から1日あれば、十分にできるでしょう。
システム対応次第ということになりますが、タグ方式のASPを利用する場合、スムーズに進めば作業そのものは最短で1週間ほどで完了し、プログラムを開始できます。

恐らくは、他の通常業務の間をぬって、導入の準備を進める方が多いと思われるので、実際の作業量以上に時間は必要になってくるでしょう。
アフィリエイト・プログラムの場合、開始してすぐに成果が出るわけではありません。1~3ヶ月ほどかけてアフィリエイトサイトの提携数を増やし、サイトにリンクを張ってもらい、そうして初めて露出も増え、成果も徐々にあがってゆくことを考えますと、導入そして立ち上がりのスケジュールはある程度余裕を持たせておいたほうがいいです。
仮に、5月下旬以降に本格化するボーナス商戦に、効果を期待したいということであれば、4月頭にはプログラムを開始したいところです。そして、4~5月にかけてアフィリエイトサイト向けのオープニング企画などを実施し、また、有力なサイトには個別に提携オファーをだしながら提携数を増やし、アフィリエイト向けの情報配信など運営体制もこなれてきたあたりでボーナス商戦に突入できる、となれば理想的です。

いつ開始するかについては、ASPの担当者とも相談して、ベストなタイミングを慎重に決めましょう。開始時に、どこまで一気にアフィリエイトサイトとの提携数を伸ばせるかは、その後の立ち上がりスピードに大きく影響します。これから売上のピークを迎えるというタイミングで開始できれば、アフィリエイトサイトの意欲も高まります。
システム対応などの遅れで開始告知がずれこんでしまい、妙に中途半端な時期まで開始の告知が遅れ、アフィリエイトサイトに「あと1ヶ月早く始まっていれば、お歳暮特集に使いたかったのに……」などと思われないようにしましょう。