SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

Googleアナリティクスではじめるサイト行動データの広告活用

「Google アナリティクス 360 Suite」で何が変わる? 注目ポイントをチェック!

各プロダクトの概要

 「Google アナリティクス 360 Suite」については、すでにGoogle アナリティクス公式ブログなどで各プロダクトの概要は発表されていますが、ここでそれぞれの機能と今後の予定などをまとめます。

Google アナリティクス 360

 旧Google アナリティクスプレミアム。360 Suiteの中核プロダクトとして、企業のオウンドメディアのユーザーデータの計測とターゲットセグメントを提供していく。まずはGoogle アナリティクスプレミアムからのブランドチェンジのみだが、今後も引き続き新機能の拡張は行なわれていく予定。

Google タグマネージャ 360

 現在のGoogle タグマネージャが有料版としてアップグレードされる(もちろん、無料版はそのまま存続される)。従来どおり、Google アナリティクス 360との併用の場合は、Google アナリティクス 360の料金体系の中でサポートされる。有料としてのGoogle タグマネージャ 360 には、アップグレードされた新機能も搭載される予定。

Google オプティマイズ 360(ベータ版)

 従来の「ウェブテスト」機能の進化版と考えられるが、サイトコンテンツのA/Bテストに加え、Google アナリティクス 360で計測した行動データセグメントと連携したコンテンツのパーソナライズ配信を可能にする機能を搭載。テスト用のページはUI上の操作で簡単にレイアウトや簡単なデザインの変更などが行なえるようになっており、マーケター自身が自らの仮説に基づいたテストをスピーディに実施できるようになると思われる。

Google アトリビューション 360

 Googleが買収した旧Adometryが、正式にGoogleブランドとして組み込まれた。従来のアトリビューション分析の枠を大幅に拡張し、テレビ視聴によるユーザー行動への影響や効果を可視化する機能を持つ。データによるROAS最適化の枠を大きく変えていく可能性があるプロダクトである。

Google オーディエンスセンター 360 (ベータ版)

 Google アナリティクスのデータセグメントと連携し、サードパーティデータの利用を可能にする”パブリックDMP”としての期待が高いプロダクト。DoubleClick プロダクトとの連携で提供されると言われていたが、今回 360 Suiteの一員として組み込まれるかたちとなった。

Google データスタジオ 360(ベータ版)

 Google アナリティクス 360、BigQuery、Googleスプレッドシートからのデータインポートが可能。画面上のUI操作で自由にレポートを作成することができる。デザイン要素も高く、ビジュアライズされたレポートの提供が可能になる。

 上記の各プロダクトの説明は、筆者がGoogleからの発表情報に加え、これまで得た情報と予測も含めた独自の視点で解説しているものです。Google発表の情報については以下を参照してください。

※Google アナリティクス公式ブログ:Google アナリティクス360スイートのご紹介
http://analytics-ja.blogspot.jp/2016/03/google-360.html

「Google アナリティクス 360 Suite」が描くマーケティングの未来

 現在のところ、日本国内における販売体制については正式な発表はありません(Google アナリティクス360は従来どおり国内リセラーから販売されます)。各ベータ版についても本記事掲載時点では正式な受付は開始されていない状況となります。

 今回の「Google アナリティクス 360 Suite」には、すでに連携が実現されている「DoubleClick」プロダクトと「BigQuery」は含まれていませんが、これら連携されたデータも「Google アナリティクス 360 Suite」の各プロダクトの中で分析・レポート・施策に活用されていくであろうことは間違いないと思われます。

※筆者が各情報をもとに作成
※筆者が各情報をもとに作成

 「Google アナリティクス 360 Suite」 を中心に提供されるGoogleのデジタルマーケティングプラットフォームを活用することで、大企業のマーケティング課題解決に寄与できる基盤が提供されたといってもよいでしょう。今後のさらなるSuiteプロダクト群の拡張にも期待をしていきたいと思います。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Googleアナリティクスではじめるサイト行動データの広告活用連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山浦 直宏(アユダンテ)(ヤマウラ ナオヒロ(アユダンテ))

アユダンテ株式会社 データソリューション推進統括部 統括部長
チーフエグゼクティブコンサルタント
元立教大学経営学部兼任講師

読売広告社において、事業局、営業局、デジタルビジネス局を経て、ファーストリテイリング、トランスコスモスにて一貫してデジタルマーケティングに従事。2016年よりアユダンテに勤務。 ネット広告の黎明期より一貫して、ネット広告、デジタルマーケティング畑を歩む。アクセス解析には2003年より取組み、解析・コンサルティングの実績多数。2010年よりGoogle アナリティクス360を中心としたデジタルマーケティングコ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/04/14 12:00 https://markezine.jp/article/detail/24228

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング