Viibarのシステムは、動画制作のニーズを熟知した設計
Viibar:今回制作パートナーとしてViibarを選んでいただいた理由を詳しく教えて下さい。
ローランド:今回は新しいチャレンジだったので、コストよりも映像のクオリティを重視していました。Viibarさんとの取引は初めてだったので、当初クオリティに不安がありましたが、担当していただくクリエイターさんの実績作品のテイストが、オンラインで事前に十分確認できるのは安心でした。
しかもViibarさんのクリエイター選定システムは選択肢も多かった。10社も20社も相見積もりを取る訳にはいかないので、Viibarさんだけで一括見積もりサイトのように、一度に豊富な選択肢が揃うのは魅力でした。
ローランド:あと、若手の新進気鋭のクリエイターさんと出会えるのも魅力でした。そういう方は、良い意味で染まっていなくて、がむしゃらに作ってくれるんじゃないか、という期待が持てる。新しい風を吹き込んでもらうには、勢いが必要ですから。でも、若手の名の知れていないクリエイターさんを自分たちでゼロから発掘するのは難しいんです。

Viibar:それでは、制作中に何か印象的なエピソードや、これはちょっとやりづらかったなとかそういったことはありましたか?
ローランド:システム自体がすごく使いやすいなと感じました。回線環境が良くなっているとはいえ、セキュアな状態で数ギガのファイルを毎回アップロードするなど、動画を扱うやりとりは大変です。この悩みは色々な制作会社さんが抱えていると思うんですよね。
実は私の身内にも動画関連の仕事をやっている人物がいるのですが、テレビ関連なのでものすごいデータ量になって、データの受け渡しが大変だといっていました。Viibarさんのシステムでは、制作中の動画を簡単にストリーミングでプレビュー出来て、直接指示が書き込めるので、キャプチャを貼った指示書を作らなくていいので、すごく作業の手間が減りました。
また、制作ルームでのチャットのやり取りは情報が一元化されるので、メールよりも理に適っているなと思いました。例えば社内でも複数担当者がいると、もらったデータに対して別の人がチェックして、他の人にもどうですか、とファイルを回覧する必要があります。Viibarであれば、一人が記録に残していれば、他の人は同じ指示をする必要がなくなるし、ログもしっかり残っていくので、とても使い易いと思いました。
動画は単発ではなく、カスタマージャーニーにおける位置づけが重要
Viibar:動画に関する予算は誰がどのように管掌されているのでしょうか。
ローランド:製品ローンチ時に用意する動画は開発側が担当しますが、その後のサポートに使われる動画はカスタマーセンターが担当になっています。例えば、ローランドのWebサイトの中に製品に紐付いたFAQがあり、この中でいくつかの問題に関しては動画で説明しています。
まだ本数はそんなに多くないのですが、ここの動画は社内で作っています。シンプルな動画は内製で知見を貯めて、もっと高度なクリエイティブが必要な時には、今回のようにViibarさんのようなパートナーと組んで制作する。もちろん、投じる金額もメリハリをつけます。
Viibarさんのシステムであれば、予算が合わないので違うクリエイターはいませんかという相談もできると思いますし、逆にこういったテイスト持ったクリエイターを探したいという場合にも応えていただけるので、弊社のような考え方に向いていると思っています。
Viibar:他の企業のマーケターの皆さんも、中長期的な施策については予算のロジックに悩まれると伺いますが、ヒントになることがあれば教えてください。
ローランド:以前は弊社でも、動画を制作し、どこかに一度掲載して終了、かつ即座に費用対効果を計算する前提で、単発施策として予算を申請するという時代がありましたが、今はそうではありません。
今や、単発の動画で視聴回数◯万回目指すので予算を下さい、というやり方は古いのではないかと思っています。つまり、カスタマージャーニーを想定して、ここにいる人を次のステップに後押しするために、動画というツールが必要だ、という風に、施策の位置づけからちゃんと練っていく必要があるということです。そうすれば、中長期的な施策であってもきちんと意味合いを明確にすることが出来ると思います。