SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

動画マーケティングの最新情報・成功事例を紹介!「動研」出張版

「不安を解消する動画」で購入を後押し!ローランド流、サポートでも活きる長期目線の動画戦略とは

グローバル企業として、共通のニーズと違いを踏まえた動画戦略に取り組む

Viibar:今後の動画マーケティング全体の戦略を教えていただけますか。

ローランド:まずは、今後動画コンテンツを更に拡充したいという考えは多分にあります。ユーザーさんから求められている様々な要望の中には、動画を用意すれば解決できるものも多々あるんです。

 乱暴に言ってしまうと、取扱説明書も動画で3分~4分のコンテンツに仕上がれば、ずっとお客さまの頭の入っていきやすいのではないか、とも思っています。取扱説明書を全く読まないお客様もすごく沢山いらっしゃいますので。そういった背景もあるので、マーケティングにおける動画コンテンツの比重は、毎年確実に上がっていると思います。

 もう一点は、グローバルでの動画戦略です。特に海外のローランドでは、既に動画施策への注目がすごく高くいんです。例えばグローバルでは新しい製品を発表するタイミングに、新製品の基本的な利用方法等のその製品についてお客さまが知りたい内容をまとめた「クイックスタートビデオ」を用意する事がスタンダードになっています。

 そういった動画を、今まではアメリカはアメリカ、日本は日本、イギリスはイギリスで別々に動画を作っていました。アメリカはユニークな動画を作りますし、日本はどちらかというと真面目で、四角四面な内容が多い。それぞれの個性があります。

 ただ、今後は会社の方針として出来るだけ動画をグローバルで統一する方向性になっています。理由は色々あるのですが、一つはダブルワークを減らすことです。一つの製品に対して別の動画を用意すると、その分だけコストが増えるので、統一することで効率化しようとしています。

 ですので今後は、各動画をグローバルで作るべきなのか、逆に日本で作るべきものなのか、事前にしっかり戦略を立てていかなければなりません。

 バラバラに作るのではなく、全体のマーケティング戦略とカスタマージャーニーを踏まえた上で、例えば商品購入前と購入後に、お客さまがどういった情報を必要としているのか、またそのニーズは全世界共通のものなのか、などの要素を考える必要があります。

 もちろん、日本で作るべきものを日本で作って、これをグローバル展開するということも提案していくつもりです。今回のエイトビートの動画は喋りが日本語なのでグローバル展開はできないですが、今後を見据えていくと、グローバル展開が出来るフォーマットや、クリエイティブの方向性のテンプレートみたいなものを模索していく必要があると思っています。

 ただ、その中でも絶対にこれは日本らしい表現が必要だ、という事もありますから、そういった要素を入れていくことにも使命感を感じています。

Viibar:グローバル企業の動画戦略、大変貴重なお話でした。この度はありがとうございました!

転載元

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
動画マーケティングの最新情報・成功事例を紹介!「動研」出張版連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

小野 敬明(オノ タカアキ)

外資系コンサルティングファームにて戦略コンサルティングに従事した後、2014年に企業のデジタル動画マーケティングを支援する株式会社Viibarに参画。自社のマーケティング活動を統括すると共に、動画を活用したマーケティング戦略や、データを基にした動画の企画・制作メソッドの開発を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2016/06/28 14:00 https://markezine.jp/article/detail/24593

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング