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統括編集長インタビュー

「良質なコンテンツが生み出され続けるために」 菅原健一氏、スマートニュースへ

習慣化メディアならではの広告体験を探る

押久保:習慣化や、見続けてもらえる価値といった指摘がありましたが、メディア特性を生かした広告展開をさらに推進されていくのですね。

菅原:ええ。パフォーマンスが出るのは前提ですが、従来型のメディアがオンラインの主戦場で苦戦しているディストリビューションの部分を僕らは担えます。エンジニア集団として技術に力を入れていることも、それを支えていますね。毎日接触するからこその広告体験を追求したいと思っています。

押久保:前半で、移籍の理由としてネット広告のエコシステムの維持を挙げていただきました。これらに重ねて、ご自身として特に注力したいことを教えていただけますか?

菅原:ネット広告業界、アドテクの領域には、僕はこれまで広告主サイドからかかわってきました。なので、今度はメディアサイドから変えていくことで、恩返しができればと思っています。同時に、スケールアウトという社員数15人ほどの会社から広告のキャリアをスタートしたので、スタートアップ業界に育ててもらったという意識も強いんです。

 スマートニュースも、2012年に生まれたスタートアップです。翌年末には「Google Play Best of 2013」のアプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞し、以後は大型の資金調達を重ねて現在の規模まで拡大しています。

スタートアップ業界にも恩返ししたい

押久保:たしかに、グローバルでの注目度も高いですね。

菅原:アプリの評価や大型調達の状況から、僕はスマートニュースとメルカリが、世界で初めて日本発でグローバル展開できるスタートアップになると思っています。2020年の東京五輪に向けて、経済特需が期待されますが、それを過ぎると絶対に揺り戻しがくる。何としても、2020年までに僕らが成功事例にならなければ、その後の日本発ベンチャーへの大型投資は途絶えてしまうと思うんです。

 僕は勝手に、スマートニュースは日本代表だと思っているし、当社のメンバーとも世界で勝とうという意識を共有して勢いよく進めていくつもりです。

押久保:日本発のベンチャーが世界のスタンダードになっていくのは、非常に楽しみですし、大いに期待したいです。お話をうかがっていると、菅原さん自身もエンジニア魂というか、何らかの課題を解きたいという意志を強く持たれているんだと感じます。

菅原:そうかもしれません。課題があれば解きたいというのは、本能かも(笑)。僭越ながら、40代を目前にした今回の転職は自分のためというより、ネット広告とスタートアップ業界の課題解決に本気で人生を賭けてみたい。そういう選択肢もいいんじゃないかと思っています。

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/07/08 08:00 https://markezine.jp/article/detail/24639

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