気を付けるべきは、同じカテゴリーのビッグニュース
「オリンピック」と「ワールドカップ」の事例を上げましたが、この2つのイベントで影響が出にくかった理由としては、「スポーツイベント」だからだと考えられます。実際の掲載を考えた場合、スポーツニュースのカテゴリーは実際の試合結果などを伝える場合が多く、そもそもプレスリリースで狙う記事掲載枠は別である場合が多いです。

なお、実は影響がある業界もあります。それはスポーツ関連事業を展開する企業です。スポーツ関連事業を展開する企業の場合は、同じニュースカテゴリーの担当記者がオリンピック関連の取材に行くことや、人々の興味もオリンピックに向くため取り上げる情報も通常よりオリンピック関連製品などの情報が多くなるため、自社の情報が掲載されにくくなる恐れがあります。
同じカテゴリーの大きなニュースに注意!
これはオリンピック等のイベントだけに関する話ではありません。例えばiPhoneの新商品が出るタイミングでは、ガジェット情報を扱うメディアはこぞってiPhoneや、その周辺機器に関する情報を取り扱います。iPhone用のケース、充電器等の周辺機器は相乗効果で取り上げられやすい傾向にありますが、Android専用の周辺機器やスマホアプリ等、iPhone以外のモバイル情報は記事になりにくくなります。
「大きなニュースの周辺ではプレスリリース配信は控えたほうが良い」と言いますが、気をつけるべきは“自社と同じカテゴリーのニュース”の周辺です。自社と関連しないカテゴリーのニュースには過敏に反応する必要はないでしょう。
ちなみに、テレビにおいてはオリンピックに取材人員・放送枠が割かれる傾向にあるために取り上げられる可能性が低くなる可能性もあります。しかしながら、Webニュースメディアでは大きな影響はないでしょう。
これまで解説してきたように、お盆期間のプレスリリース配信は特に問題ないと考察できます。“お盆期間の配信は狙い目”“オリンピックは大半の企業の記事掲載には影響ナシ”という2点をおさえて、ぜひネタに合わせた最適なタイミングを見極めてください。
