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「コンテンツはソーシャルファーストで作成すべき」 SNS戦略についてオラクルVPリーヴィス氏が語る


InstagramとSnapchat、チャットボットに要注目!

――グローバルにおけるSNS運用で、注意すべきことはありますか?

 日本であまりLinkedInが普及していないのと同じく、Twitterはベトナムとイスラエルではあまり人気がありません。ベトナムはプライバシーを重視しているのが理由で、イスラエルはもっとエンゲージメントを期待している場合が多いので、Twitterだとテキスト数が足りないのが理由です。つまり、マーケットごとにユーザーの声に耳を傾けることが、グローバルにおいては重要だと思います。

 なぜそれぞれの国で上手くいき、上手くいかないのかを観察をし、こちらからなにか特定の振る舞いを強制するのではなく、あくまでもユーザーの動きを見て、その動きに乗ることが重要です。

――今後活用が進んでいきそうなSNSがあれば教えてください。

 なかなか予測は難しいのですが、Instagramは引き続き普及が進んでいくでしょうし、Snapchatもより台頭していくでしょう。 またメッセンジャー・アプリにおいては、皆がチャットやチャットボットの話をしています。ここについては高度なAIとオラクルが取り組んでいるAdaptive Intelligentというアプリケーション、この二つの統合が進むことにより、さらに高度なコミュニケーションが可能となるでしょう。

――Instagram StoriesやSnapchatのような「すぐに消えてしまう動画」をどのように活用すべきだと思いますか?

 コンテンツを素早く作成し、そこで露出を高めることが重要になると思います。我々オラクルもInstagram StoriesやSnapchatを運用していますが、ここでのコツはとにかく早くコンテンツを作るということ。またストーリーがあればすぐにそれを使うことです。

 これはInstagram StoriesやSnapchatに限った話ではありませんが、企業がコンテンツを作成する際、マーケティング上で設定している目標などを満たすことも重要ですが、それよりもSNSユーザーたちがそのコンテンツに何を期待しているのか、またどのようなコンテンツに嫌悪感を抱くのかを意識することが、より重要です。

 一般的にSNSユーザーは、企業に3つのことを期待しています。1つめは娯楽・エンターテイメント。2つめは、我々は「インフォームド」呼んでいますが、何かをする前に、事前に情報を教えてもらいたいということ。3つめが企業とのやりとりです。特にインフォームドに関して、ユーザーには「楽しく情報を伝えてほしい」という期待があるので、そこにきちんと応じなければなりません。

 企業は自らの目的を果たすためだけに行うのではなく、ユーザーが何を求めているのか、何にエンゲージメントするのかを意識することが重要なんです。

日本の技術をもっと広めるべき

――基本的なことなのに、忘れてしまいがちですよね。最後に日本のマーケターに向けて一言お願いします。

 日本のマーケターの方にというよりは、むしろ他国のマーケターに対して、日本の文化をもっと参考にするようにと伝えたいです。たとえば日本ではちょっとしたものにもアートを感じます。たとえばスーパーやコンビニに行くとついつい写真を撮ってしまうのですが、それはパッケージにすごく細かくディテールにこだわったアートがあるからです。

 日本というのは本当にリッチなビジュアル重視の文化だと思います。その文化は他の文化にも響くと思いますので、日本企業は他の国の企業とコラボレーションして、日本の技術をもっと広めていってはいかがでしょうか。我々も、日本にあるものをインスピレーションの源にしていきたいと思っています。

――ありがとうございました。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/02/27 15:47 https://markezine.jp/article/detail/25717

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