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日本ハムのオウンドメディア「BBQ GO!」に学ぶ 成功したいなら「ユーザー視点でのPDCA」を回せ


 2016年12月、CMSメーカーであるディバータ主催の、オウンドメディア構築事例セミナーが開催された。本セミナーで取り上げられたのは、国内最大級のバーベキュー情報サイト「BBQ GO!」。日本ハムが運営するこのオウンドメディアがいかにして訪問者数800万人を達成したのか、サイト立ち上げ前の企画段階から立ち上げ後の運用に至るまで、成功のためのポイントが存分に語られた。

日本ハムのオウンドメディア「BBQ GO!」とは

 バーベキュー情報サイト「BBQ GO!」をご存知だろうか。全国のバーベキュースポット情報や楽しみ方、レシピなどを提供する、日本ハムのオウンドメディアだ。同社はなぜ、バーベキュー情報サイトを立ち上げることになったのだろうか。仕掛け人の一人である日本ハム コーポレート・コミュニケーション推進室の藤本氏が、その経緯を語った。

日本ハム コーポレート・コミュニケーション推進室 藤本芳人氏

 「2014年に転換期がありました。当時はコーポレートサイトを中心に運用していたのですが、ユーザーの利用実態を調査したところ『企業目線の情報に興味がない』『キャンペーン情報にしか興味がない』という意見を多数いただいたんです。そこに課題感を感じ、コーポレートサイトに安住せずより消費者に近いところへ自ら出て行こう、という方針が決まりました」(藤本氏)

 こうして立ち上げが決まったオウンドメディアだが、どのようなコンテンツを提供するのか選定する必要があった。そこで同社は、「同社の事業に関連がある」「多くの消費者にとって自分事である」「競合に勝てる可能性がある」という3つの大条件を定め、選定を進めた。

日本ハムとバーベキューの意外な関係

 そこで浮上したのが、バーベキューだ。藤本氏は、日本ハムとバーベキューの関係についてこう語る。

 「日本ハムというと、食肉加工品のイメージが強いかと思いますが、食肉メーカーとしての顔もあります。実は1兆2,000億円ほどある年間売上の大半を鶏肉、豚肉、牛肉などが占めており、国内の食肉販売量のうち、約20%のシェアを獲得しています」(藤本氏)

 同社の調査によると、バーベキューで最も求められる食材は牛肉で、次いでソーセージとなっている。つまり日本ハムは、バーベキュー市場が拡大することで恩恵を受ける立場にあるのだ。しかし、日本ハムがオウンドメディアのコンテンツにバーベキューを選んだ理由は、単純にこれだけではない。続けて同氏から語られたその理由は、非常に論理的に考えられたものであった。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/02/27 15:48 https://markezine.jp/article/detail/25750

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