国内マルケトユーザーの熱意に米本社CEOも注目
2016年12月2日、東京・千代田区で開催された「Marketo ユーザー会」、通称「JMUG」(Japan Marketo User Group)。5回目の開催となる今回は約250名の参加者が集い、マルケト製品の最新情報や他社事例、ノウハウ交換などの話に花が咲いた。
イベントでは、まずJMUG会長のトレジャーデータ マーケティング担当ディレクターの堀内健后氏が登場し、JMUGの活況について報告した。
堀内氏によると、今年の大きな動きとして、複数の分科会が立ち上がったことが挙げられるという。分科会の目的は、「特定のテーマに対して関心を持つ人たちの情報交換を活性化すること」に加え、「マルケトユーザーが頻度高く集まれるように」という思いがあったそうだが、「分科会の中には約200名という大所帯もあり、なかなか集まれない」(堀内氏)と、分科会の盛り上がりに嬉しい悲鳴が上がっている。
分科会は、マーケティング戦略立案をテーマにしたものからテクノロジーを議論するもの、またNPOや人材紹介のような業界特化型など、さまざまな会が発足し、活動しているという。現在も新たな分科会が誕生中とのことだ。
また本年、JMUGではコミュニティサイトの日本語化にも着手。オンラインとオフラインの活動を活性化し、「JMUG未加入の国内約1,500人のマルケトID保持者に対し、JMUGへの加入を促進する」(堀内氏)と意気込みを語った。
続いて登壇したマルケト 代表取締役社長 福田康隆氏も、初となる関西でのJMUGを11月に開催したと発表。先進事例やノウハウ共有を望むユーザーは全国的に増えており、「より有意義なJMUG作りに注力する」(福田氏)と語った。
実際、2016年11月1日に米Marketo本社のCEOに就任したスティーブ・ルーカス氏も、今回のJMUGに寄せたビデオレターで日本市場とそのJMUGの重要性について触れ、会社として日本市場に注力していく方針を宣言していた。
また、2017年度開始予定の新たなトレーニングコースについても発表。ある程度運用に慣れてきたユーザー向けに、レポート分析やPDCAの回し方などを解説する。さらに、導入後3ヵ月程度のユーザーに対するサポートプログラムも開始。これによりユーザーは、「導入」「運用」「改善」「活用」の全段階において、充実した教育プログラムを受けることが可能となる。