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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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サクサク読めて勉強になる!年末に読みたいおすすめマーケティング書籍3選

 もう仕事納めを行った方も、これから年末年始の休みを迎えるという方もいると思います。そんな中、本記事では、MarkeZine若手編集部員がおすすめのマーケティング関連書籍3冊をご紹介。どれも年末年始休みで手軽に読めるボリュームでありながらも、内容のつまった作品になっています。

タイトルに良い意味で裏切られる!『The Customer Journey』

 まず1冊目にご紹介するのは、『The Customer Journey』です。本書では、タイトルにもあるように、昨今のマーケティングにおける注目キーワード「カスタマージャーニー」について解説しています。

本1
The Customer Journey 「選ばれるブランド」になる マーケティングの新技法を大解説
著者:加藤希尊 1,600円+税 宣伝会議

 これだけド直球なタイトルを見た時、「カスタマージャーニーとは何か」「自社で取り入れるにはどうしたら良いのか」といった内容を読む前に予想していました。しかし、本書ではまず現在のマーケティングが置かれている環境の整理から始まります。

 スマートフォンやIoTの登場によって、様々な情報と人がつながる社会が形成され、進むスマート化。商品価値のコモディティ化が進みやすくなると同時に、商品ライフサイクルは年々短くなっていく。さらに、人口減少によって引き起こされる需要の減退など、現在のマーケティングにおける課題を体系的に理解するパートが、総ページ数の約3分の1を占めています

 その上で、マーケターはどのような役割を担うべきなのかを解説。さらに本書では、顧客視点でのマーケティングを実現している企業30社の事例を、実際のカスタマージャーニーマップとあわせてお届けします。30社にはANAやLEXUSをはじめ、名だたる企業が登場します。

 ここまでの説明を聞くと、カスタマージャーニーを描くためのメソッドが解説されている、という印象はあまり受けないのではないでしょうか。

 もちろん、カスタマージャーニーマップの作成法を解説するパートもありますが、本書は「現代社会で求められているマーケティング」の新しい形が、先進企業の事例とともに理解できる、タイトルを良い意味で裏切った内容になっています。

 マーケティングの入門書としてはもちろん、最新のマーケティング動向を知りたい方におすすめの1冊です。

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マーケターに求められる、根本的な考え方がわかる1冊

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/12/28 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25845

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