アビームコンサルティングは3月3日より、オムニチャネルプラットフォーム「SAP Hybris」と、アビームコンサルティングが保有する知見とテクノロジーを組み合わせ、カスタマー・エクスペリエンス向上を支援する「ABeam Digital QEP」の提供を開始した。
「ABeam Digital QEP」は、「SAP Hybris」が持つオムニチャネル実現に必要とされるプラットフォーム機能をベースとし、アビームコンサルティングの知見を活かし、カスタマー・エクスペリエンスを最大化させるためのフロントチャネル(店舗、EC、モバイル)管理、デジタルマーケティング、課金、カスタマーサービスなどの機能から構成されている。
ビジネスイノベーションプラットフォーム「ABeam Cloud」を通じたサービス提供により、企業においては短期間・低価格で個社に必要なベストプラクティスの導入が可能になる。さらに、SAP S/4HANAなど基幹システムとの連携や、関連する業務改革やIT支援までもワンストップで提供することで、個別最適ではない、企業内バリューチェーンをシームレスに繋ぐオムニチャネル実現を支援する。
また、今回のサービスでは4種のソリューション提供を行う。
E2e:SAP Hybris Commerceをコアとし、アビームコンサルティングのEC関連業務における知見を元にしたビジネスシナリオを、エンドツーエンドで繋ぐフルセットのソリューション。店舗向けアプリやEC、モバイルで一貫したユーザーインターフェース、顧客来店検知、バックエンド業務フローに加え、マスタ/各種データの多様なシステムとの連携手段を用意している。
yCom:SAP Hybris CommerceとSAP S/4HANAを効果的に組み合わせ、新たにECビジネスをスタートしたい、オーダー業務を効率化しコスト削減を実現したいといったニーズを持つBtoB企業向けのソリューション。グローバルでのWeb決済機能を持ち、あらかじめ定義された販売と物流業務プロセスをSAP S/4HANA上で活用することで最短16週間での導入が可能になっている。
yMkt:SAP Hybris CommerceとSAP Hybris Marketingをコアとし、アナリティクスを活用して顧客ロイヤルティ戦略の立案と実行をサポートし、デジタルマーケティングを実現する短期導入ソリューション。
yB:SAP Hybris Billingをコアとし、定期課金(サブスクリプション)や従量課金など様々な課金計算の実装と管理、統合された顧客や契約、請求管理、および債権回収の仕組みを実現するソリューション。
提供する内容により価格、期間は異なるが、yComは、従来導入にかかっていた期間を約3分の2に短縮し最短16週間、初期投資6,000万円程度からの導入が可能だ。同社では、2018年3月末までに約10件の導入を目指す。
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