調査は、さまざまな学歴の人を対象に行われ、1000名から有効回答を得ている。発表された資料によると、インターネット上で大学の講義内容を公開することについては、「非常に良いと思う」33.2%、「良いと思う」60.6%を合わせると93.8%もの人が肯定的に評価している。
大学が講義内容を公開することに対して、どのような社会的メリットがあるかを尋ねたところ、「大学のオープン化」が58.3%と最も多く、「複数の大学の講義内容が比較できる」44.0%、「大学に対して社会的な関心が高まる」43.5%が続いた。現在インターネット上で講義を公開している大学の名前を挙げて、その取り組みを知っていたかを尋ねたところ「一部の大学について知っていた」「すべて知っていた」をあわせると認知度は22.1%。前回と比較すると、「一部知っていた」と答えた人が4ポイント増加し、全体的に認知度は向上しているという。ちなみに、名前が挙がったのは次の15大学:慶應義塾大学、大阪大学、九州大学、京都大学、東京工業大学、東京大学、同志社大学、立命館大学、名古屋大学、北海道大学、早稲田大学、筑波大学、関西大学、京都精華大学、女子栄養大学。
どのような講義を受講したいかについては、「資格取得に直接結びつくような講義」55.0%、「各大学の得意分野の講義」48.0%、「著名な教授の講義」47.8%が上位を占めた。また、インターネット上で見たいと思う大学の講義分野について尋ねたところ、「経済学」33.3%、「情報科学」33.3%が最も多く、次いで「経営学・マーケティング」32.9%、「文学」27.%が続いた。
大学関係者が考えている以上に、外部からは大学のことはわかりにくい印象がある一方、講義に対する関心は高いようだ。少子化によって大学全入時代が来るといわれている中、ネットを活用した各大学の取り組みにはこれからも注目が集まりそうだ。
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