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【広告効果測定基礎】 サーバーログによる効果測定


サーバーログとクッキー

 インターネット広告の配信についてのデータは、広告を配信するサーバーにログとして記録される。インプレッションやクリックのデータはこのログを解析して引き出され、広告主に報告される。

 このとき、クッキー(cookie)が発行されていれば、ユニークユーザーを解析することもできる。クッキーはデータをコード化した小さなファイルで、広告配信とともにクライアントのハードディスクに記録されるものだ。クッキーは利用者の同一性を判断する目的で使用され、訪問履歴に応じて適切な広告を配信したり、フリークエンシーを制御したりする。

 また、クッキーとともに利用されることが多いのがウェブビーコン(webbeacon)だ。ウェブビーコンはウェブバグ(web bug)とも呼ばれる。ウェブビーコンは通常は天地左右1ピクセル(シングルピクセル)の透明な画像で、ウェブページに埋め込むことによって閲覧行動を測定する。

【クッキー】
・クッキーは、ユーザに関する情報や訪問回数、最終訪問日などの情報を、ブラウ   
ザー とウェブサーバの間でやりとりするためのしくみ。
・クッキーに書かれた内容はCGIなどから参照でき、それに応じてページを書き換えた り、送るページを切り替えたりできる。
【ウェブビーコン】
・ウェブビーコンは、目に見えない小さな画像をウェブページやHTML形式の電子メールに埋め込むことによって情報を収集するしくみ。
・誰かがページを閲覧する度に、サーバに画像ファイルのリクエストがくるので、ページが閲覧されたことがわかる。

プライバシー擁護とクッキー

 クッキーやウェブビーコンによって収集される情報は個人を特定できるものではないものの、一部のプライバシー擁護論者からは反発がある。インターネット協会の「電子ネットワーク運営における個人情報保護に関するガイドライン」は、クッキーにより個人情報を取得する場合には利用者の同意を得ることが望ましいとしている。

 アメリカのダブルクリックは1999年11月、カタログ販売業者から消費者の購買情報を蓄積しているアバカスダイレクトを買収した。ダブルクリックがクッキーを通じて収集している匿名のオンライン情報とアバカスダイレクトが所有している非匿名のオフライン情報を、相互に照会するのが目的だった。しかし、プライバシーの侵害に当たるという強い批判を浴びたため計画は中止された。その後同社は、プライバシーチョイシーズ(PrivacyChoices)というプライバシーについての情報提供サイトを立ち上げて、積極的に広報活動を行った。

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この記事の著者

太駄 健司(オオタ ケンジ)

インターネット広告について研究しており、「インターネット広告のひみつ」でその内容を公開している。大手総合広告会社に勤務。マーケティングセクション、インターネットメディアセクション(メディアレップへ出向)を経て、現在は複数メディアを組み合わせたクロスメディアコミュニケーションのプランニングを担当している。

著書
...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/02/06 20:19 https://markezine.jp/article/detail/2621

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