インターネット広告を活用して、費用対効果を高まるためには効果検証は不可欠なスキルである。今回は、インターネット視聴率による効果測定のやり方を解説していく。(この記事は『図解インターネット広告』から転載しています)
インターネット視聴率はユーザーセントリック
サーバーセントリックな効果測定には、プロキシーやブラウザーのキャッシュで処理されるリクエストを測定できない、性別や年齢といった属性も把握できない、という弱点がある。それらの問題を解決するものとして注目されているのが、ユーザーセントリックによる測定だ。オーディエンス測定またはインターネット視聴率と呼ばれることもある。
これは、調査会社がインターネット利用者のパネルを組織して、彼らのパソコンに測定プログラムをインストールすることにより視聴行動データを回収するというものだ。ユーザーセントリックによる測定を行えば、ウェブページやバナー広告のインプレッション数はもちろん、ユニークオーディエンス数やその属性、接触回数や滞在時間などを把握できる。また、複数のウェブサイトやインターネット広告のパフォーマンスを同一基準で比較できる。
インターネット視聴率の調査会社
アメリカにおけるオーディエンス測定サービスとしては、ネットレイティングスがエーシーニールセンおよびニールセンメディアリサーチと提携して展開しているニールセンネットレイティングスと、コムスコアネットワークスが展開しているコムスコアメディアメトリックスが挙げられる。日本におけるオーディエンス測定サービスの先駆けは、1999年にサービスを開始した日本リサーチセンターのジャパンアクセスレイティングと、日経BPのインターネット視聴率センターだ。
2000年にはエーシーニールセン・コーポレーションとネットレイティングスによるニールセンネットレイティングス、ジュピターメディアメトリックス、ビデオリサーチネットコム(現在のビデオリサーチインタラクティブ)がサービスを開始した。
指標のデファクトスタンダードをめぐる競争が激しくなると、ジュピターメディアメトリックスは2001年11月に営業を終了した。日経BPのサービスはビデオリサーチネットコムに統合された。日本リサーチセンターのサービスは2003年7月に終了した。
現在はビデオリサーチインタラクティブとネットレイティングスがサービスを提供している。両社は運用の効率化を目指して2004年4月よりパネルを統合するとともに、測定プログラムをビデオリサーチインタラクティブが使用していたネットギャザーからネットレイティングスのインサイトに統一した。ビデオリサーチインタラクティブはパネルへのアンケートによる詳細な利用者属性ごとの分析、ネットレイティングスは職場利用者パネルや測定データの国際比較などに特長がある。
しかし、職場や学校からの利用は計測できていないため、
新聞社サイトなどはスコアが低くなりがちであることに注意したい。

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太駄 健司(オオタ ケンジ)
インターネット広告について研究しており、「インターネット広告のひみつ」でその内容を公開している。大手総合広告会社に勤務。マーケティングセクション、インターネットメディアセクション(メディアレップへ出向)を経て、現在は複数メディアを組み合わせたクロスメディアコミュニケーションのプランニングを担当している。
著書
...※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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