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なぜブランドセーフティが問われるのか? Teadsの共同設立者&日本法人トップに聞いた

動画広告配信に求められる3つのポイント

 ここまでの話は、日本でも既に起きつつある。もともとブランドセーフティを担保した広告配信は、海外以上に対応が迫られる国内の問題である。

 「広告主からすれば、自分たちの広告が似つかわしくない場で配信される危険性に敏感であるのは当然です。広告代理店としても広告主が望まないプレイスメントは外さないといけません。

 我々がこの問題を重要視しているのは、創業以来の理念に沿うからだけでなく、プレロール広告に出稿していた様々な広告主から、代替の役割を求めて我々のもとへ相談が急増しているからです」(ピエール氏)

 さらにインタビューが進むと、ブランドセーフティを巡る問題が、広告配信で今後解決すべき3つの課題と切っても切り離せないことに気づく。無論、Teadsは3点すべてに対し対策を行っている。

1.ブランドセーフなプレイスメントを約束

2.高いビューアビリティを保証

3.高いアドフラウド(詐欺)耐性

 ブランドセーフなプレイスメント以外にも、ビューアビリティやアドフラウド対策も昨今広告主に求められている。Teadsはビューアビリティに関しては、米IAB(Interactive Advertising Bureau)とMRC(Media Rating Council)が示す、ユーザーの画面に「50%以上、動画広告が表示されていること」「2秒以上、表示されていること」を確保して、なお業界を凌駕するビューアブル率を維持している。つまり、アクセスしただけでは配信扱いとならない。

ボットによる不正も許さない

 3点目のアドフラウドについては、ボットによる大量アクセスでインプレッションを稼ぎ、広告料金を搾取というケースがよく聞かれる。アドフラウド側がサイトを立ち上げて広告を多数配置しておき、大量アクセスするというやり方もある。

 それらにも厳正に対処できるのが、Teadsの広告仕様の強みだ。広告詐欺によるインプレッションをTeadsは1%未満というゼロに近い数値を実現している。

 「仮にビューアビリティが確保されても、それを人間が見ていなければ意味がありません。ボットによる不正アクセスではないことが確認できて初めて、アドフラウドを防止したビューアビリティとなるわけです」(今村氏)

 創業以来、プレミアムを舞台に配信元をすべて開示してきたTeadsの取り組みが、昨今の広告配信における問題と重なり、大きな追い風となった格好だ。ただし、追い風云々は関係がないとピエール氏は補足する。

 「ここまで説明した3つの項目に加えて、ユーザーである読者に快適な体験を提供することが大事だからです。プレミアムな媒体の適切な掲載枠に、常にユーザーがコントロールできる広告しか提供していません」(ピエール氏)

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動画広告プラットフォームはユーザーフレンドリーであるべし

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この記事の著者

遠藤 義浩(エンドウ ヨシヒロ)

 フリーランスの編集者/ライター。奈良県生まれ、東京都在住。雑誌『Web Designing』(マイナビ出版)の常駐編集者などを経てフリーに。Web、デジタルマーケティング分野の媒体での編集/執筆、オウンドメディアのコンテンツ制作などに携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/05/12 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26406

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