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日本の常識にとらわれない! 百度の検索データから探る「中国で成果を出すための3原則」

知っておきたい、中国の検索事情

和田:このインサイトを調べる際1つ気をつけたい点があります。それはスペースを入れずに検索するということです。日本では「日本 旅行 おすすめ」のように、各ワードの間にスペースを入れて検索をしますよね。しかし、中国ではスペースを入れません。「日本旅行攻略」と1つの文章のように検索します。これが、百度指数の検索クエリページに表示されるので、間違えないようにしたいですね。

坪井:中国は文章で検索をするんですね。では、百度のリスティング広告を運用する際も、日本で使っている検索ワードを中国語に翻訳しただけでは、あまり意味がないということですね。

和田:そうですね。まずはコアとなるキーワードを用意して、ユーザーが実際に検索しているキーワードは何かを検証すると、リスティング広告で購入すべきキーワードや展開すべきキャンペーンが見出せると思います。

坪井:続いて、検索データから消費のトレンドを考えてみましょう。消費トレンドは、予算配分や何をプロモーションするかを判断するのに大切な情報です。たとえば6月に入ると、「父の日」「浴衣」「お中元 早割」といった検索が日本では増えるという傾向があります。中国ではどういったトレンドがありますか?

和田:2017年の2月から過去2年間分の化粧品業界における検索推移を見てみますと、8月に検索数が増えています。これは中国の旧暦の七夕にあたりまして、男性が女性へプレゼントを贈るイベントがあるのです。つまり、プレゼントとして化粧品を選び検索をしているということが読み取れます。

 また、2016年10月に検索数が増えていますが、これは中国で放映された韓国ドラマの影響です。主人公が使っていた口紅が非常に人気となりまして、ちょうどクリスマスの限定カラーが発売になったことから、検索数が跳ねたのです。

坪井:検索データからユーザーのインサイトや消費トレンドが現れるのは中国も日本も同じということがわかります。ぜひ検索データを参考に、プランニングへつなげていただきたいと思います。

検索クエリデータの量を知り適切な配信ボリュームをつかむ

和田:続いては「原則2:ボリュームを知る」について解説します。

坪井:実際にプランニングをするときは、予算配分を考えますよね。そのために、マーケットの規模や検索クエリの量などのボリュームを知ることが重要になってきます。

和田:ビッグワードにあたる「日本旅行」は、完全一致でも年間450万回検索されています。

坪井:多くのユーザーが「日本旅行」について関心を持ち、検索しているということですが、その反面検索クエリのボリュームが大きすぎます。出稿プランを調整しないと、1日の予算が一瞬で消化されてしまうということになりかねません。

和田:適切に広告を配信するため、エリアごとにユーザーを見るという方法があります。たとえば、2016年の訪日外国人数は約2,400万人。そのうち、4分の1の600万人が中国本土から来ています。では、中国のどこからなのかを調べてみますと、北京と上海、広東省など5つの省を含めた沿岸部の7エリアが中国からの訪日者数の80%を占めているのです。

坪井:インバウンドのプロモーションならば、中国全土ではなく、このエリアに対して重点的に行えば良いということですね。

和田:次に検索する時間帯もチェックしてみましょう。PCでの検索量のピークは8時から10時です。これは、中国のビジネスパーソンが出社後に検索をしているのだろうという予測が立てられます。

坪井:やみくもに出稿して偶然出たインプレッションやコンバージョンのデータでは、次に活かすための検証がしづらくなります。地域・曜日・時間帯など検索データから検索クエリのボリュームをつかみ、適切な予算配分・配信ターゲットを判断するのがベストです。

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百度リスティング広告、プランニングのコツは

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2017/06/22 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26621

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