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「ポリティカル・コンシューマー」にみる、新たな消費者インサイト

ブランドの命運を左右する「ポリティカル・コンシューマー」と企業はどう向き合うべきか

ソーシャルメディアによって政治的態度がより強固に

 また、政治的態度を強固なものにする別の要因として、ソーシャルメディアを通じたライブストリーミングがあると考えられる。

 黒人差別を批判する活動「Black Lives Matter」のリーダー、DeRay McKesson 氏は、自身が逮捕される様子をライブストリーミングで公開した。このとき、視聴数は65万回を超えた。女優のShailene Woodley氏も、プロテスト活動中の逮捕をライブストリーミングで公開。このときは4万人の視聴者がいたという。

Black Lives Matterのリーダー、DeRay McKesson 氏、ライブストリーミングで逮捕される様子を公開した
(出典)JWT Intelligence「THE POLITICAL CONSUMER」

 ライブストリーミングは編集を加えない生の情報。既存メディアであれば検閲や編集で見ることのできないようなシーンも見ることができる。逮捕劇など生々しいシーンに視聴者は感情を揺さぶられ、特定の政治的態度を強めることにつながっても不思議ではないだろう。JWTのリサーチユニットSONARによる調査では、ミレニアル世代の56%、Z世代の51%がライブストリーミングは政治的な議論をする上で重要な役割を果たすと回答している。

 このようにして政治的態度を強固にしたポリティカル・コンシューマーは、ソーシャルメディアを介して同様の意見を持つ人たちとつながっていき、最終的には企業ブランドの命運を左右するほどの影響を持つようになるのだ。続く第2回は、ポリティカル・コンシューマーを「数字」から見ていきたい。

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この記事の著者

細谷 元(Livit)(ホソヤ ゲン)

生成AI関連のトピックを中心に執筆。最近の注目トピック/キーワード:エージェンティックAI、LangGraph、Deep Research、Anthropic、オープンソースモデル

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/06/16 08:00 https://markezine.jp/article/detail/26629

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