電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は、英国のデジタルタレントマネジメント会社「Gleam Futures(グリーム・フューチャーズ)」のマジョリティー株式を取得することにつき、同社株主と合意した。株式取得後、電通イージス・ネットワークが90%の株式を保有することになる。
デジタルタレントマネジメント会社は、YouTubeなどのSNSで情報やコンテンツを発信するタレントを管理・活用しながら、ブランディングを中心としたサービスを行う会社のこと。
2010年に設立されたGleam Futuresは、英国以外では米国ロサンゼルス市に営業拠点があり、計37名の社員を擁する。同社は、40名以上のグローバルタレントとの契約を有し、これらのタレントがYouTubeで発信するチャンネルの登録者数の合計は6.000万人を超えている。
デジタルタレントやYouTubeにおいて既に強固なブランドを同社が確立しているため、電通は株式取得後も同社のブランド名を残し、The Story Lab(ストーリー・ラボ)など既存ブランドとのシナジーの創出を目指す。特に、飲料・嗜好品、ファッションといった領域のブランドエンゲージメント・サービスをグローバルに強化していくことで、成長戦略をさらに加速させる狙いだ。
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