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パラマウント基準をクリアした“トランスフォーム”動画広告 クリエイティブ魂で話題化狙う

動画広告として配信+公式SNSで拡散

MZ:広告が話題になるという点では、SNSでの拡散も欠かせないと思います。その点で工夫されたことなどはありますか?

金谷:当社はあくまでブラウザへの配信を事業にしているので、再生後にSNSのシェアボタンを入れていますが、映画の公式SNSで流す用には映像素材自体を提供しているんです。

MZ:そうなんですね!

T:それはすごくありがたかったですね。なので公式SNSでも活用しています。

金谷:せっかく制作したので、どんどん二次利用していただきたいんです。

MZ:もちろんシェア数などは効果指標のひとつだと思いますが、他の効果指標や、今回の目標などはありますか?

T:再生後に「公開日登録」ボタンを設けて、ユーザーが使っている任意のカレンダーへの登録を促しています。本当に劇場に行ったかまでは確認できませんが、これもCTAとして追っています。

 今回はそもそも配信先を絞っている上に、ユーザーが目的の記事を読んだ後のレコメンド欄で接触するので、インプレッションはそこまで気にしていません。むしろ、エンゲージメントですね。再生後のリプレイや、SNSシェアボタンのクリック数、公式サイトへの遷移率はコンバージョンとしてみています。

広告もコンテンツとしておもしろければ広がっていく

MZ:金谷さんにうかがいますが、やはりもうこれからは“スマホ動画は縦”なんでしょうか?

金谷:そうですね。当社の調査データでも、たとえば映像作品や番組を見るならスマホを横にしてじっくり見る人が大半ですが、普通にスマホを使っていて動画広告に接触したとき、わざわざ横にする人はほとんどいません。

 ただ、今は縦動画がめずらしくても、すぐに話題にならなくなります。なので今回のように、広告でも純粋におもしろいと思ってもらえることが大事だと思います。アドブロックの話も聞きますし、業界では広告は嫌われ者だという向きが一般的かもしれませんが、広告もおもしろければ拡散されると思うんです。

MZ:広告の入れ位置にもよりますよね。ユーザーの読みたい記事の後に入れるといった姿勢も、今のお話に通じると思います。

金谷:今回の広告も、ユーザーが邪魔だと思う位置に入れたらそれはマイナスなイメージになるはずです。ユーザーの邪魔にならず、かつギミックで驚きや楽しさを追求すれば、広告も人に伝わるコンテンツになると思っています。

MZ:ありがとうございました。今回の広告は今まさに配信中で結果が今から楽しみですね。最後に今後への期待などをうかがえますか? それとこのままだとマスクを外すタイミングなく取材終了となりますが、それでよいのかも合わせて教えてください。

T:……。今後は、たとえばストーリーと絡めて、ゲーム感覚で再生完了や公開日登録を促したりもしてみたいですね。そうした形でのエンゲージメント構築に期待しています。

金谷:……。縦の動画広告は、テレビ局の番組宣伝を中心に事例が増えています。今後もクリエイティブにこだわって、実績を重ねていきたいです。

ミスターTの正体は……ガイエ 第1事業部 プロモーショングループの東 佳秀さんでした!
ミスターTの正体は……ガイエ 第1事業部 プロモーショングループの東 佳秀さんでした!

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2017/07/25 11:00 https://markezine.jp/article/detail/26797

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