イオン銀行は、アドビ システムズ(以下、アドビ)のデジタルマーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」を導入した。
イオン銀行は、イオンのショッピングセンターに店舗を擁し、365日夜9時までの営業を強みに多くの顧客を獲得してきた。一方、デジタルチャネルについてもスマートフォンの普及を背景に大幅な伸びをみせており、デジタルチャネルのさらなる強化と、店舗とWebサイトを密接に連携させたオムニチャネルの積極的な推進を図ることができるソリューションを求めていた。
そこで、同社が今回導入したのはAdobe Experience Cloudのオーディエンスデータ管理ソリューション「Adobe Audience Manager」。これによりDMPを構築し、店舗で行っている地域限定キャンペーンの対象者だけに情報を提供するなど、Web、店舗を横断した顧客体験を向上させていく計画だ。
これまでにイオン銀行は、2014年にデータ分析ソリューション「Adobe Analytics」とA/Bテストおよびパーソナライゼーションソリューション「Adobe Target」というAdobe Experience Cloudの2つのソリューションをすでに導入していた。
Adobe AnalyticsでWeb上の行動履歴を分析し、口座開設に至るまでの導線を意識した改善を図った結果、キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーの機能が一体になった主力商品「イオンカードセレクト」の申し込み数が約1.5倍に増加。また、Adobe Targetにより、顧客行動に応じて掲示するバナーやビジュアルをパーソナライズした結果、各商品のコンバージョン率が2倍から3倍向上したという。
これらの結果に加え、Adobe Analyticsの計測のカスタマイズを含む拡張性が高い点やデジタルマーケティングで必要なツールがパッケージ化されている点、使いやすいUIである点などが評価され、Adobe Audience Managerが新たに導入された。
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