ECサイトの売り上げが4倍に!ユーザー1人ひとりに合わせたレコメンド配信機能
では、「TSUNAGARU」を導入する企業や業態にはどのような傾向があるのか?
今年6月に「TSUNAGARU」と連携するMA「TSUNAGARU:MA(ツナガル:エムエー)」がリリースされた。導入テストでは、すでに通常のECサイトの売り上げが4倍に向上したとの結果が出ている。
「MAを活用したレコメンド配信により、大きく業績を伸ばしている大手ファッションモールなどもあります。今回のMAには、ユーザー1人ひとりに合わせたレコメンド配信のような役割を期待する声が多く、とりわけアパレル業界の企業を中心にご相談をいただくケースが増えています」(馬場氏)
実際にオプトでの導入企業の3分の1強がアパレル業態なのだという。
現場のニーズから生まれた4つの独自機能
「TSUNAGARU」の運用において、オプトが力を入れているのがサービス機能の独自開発だ。先にも触れた通り、セグメント配信やチャット、バーコード、MAなどニーズの多い機能はほぼ網羅的に搭載されている。
オプトはこれに加え、さらに独自機能を開発。これまでに、メッセージ開封率集計機能をはじめGoogle AnalyticsやADPLANなど計測ツールとの連携機能、リッチメッセージテンプレート作成機能、拠点チャット機能を開発し提供してきた。
「たとえば開封率は、LINE側でも開示していません。LINEは誰にとっても利用頻度の高いツールなので、開封率を把握できれば発信した情報の中身や質について、裏付けを持った検証ならびに検討が可能となります」(小田切氏)
4つの独自機能に共通するのはこれらの機能が、クライアントからの要望から生まれている点。つまり、現場のニーズにかなったリクエストを具現化した、実用性の高い機能が装備されている。
「Google AnalyticsやADPLANなど計測ツールとの連携機能は、LINE上の個々人を識別する独自の識別子情報と、計測ツールのデータを掛け合わせることで、特定のページやカテゴリーを訪問したユーザーを割り出しながらリターゲティングメッセージを配信できる機能です。もちろん、LINE側は個別のLINEアカウントに紐づく顧客データは保持しない仕様なので、安心して連携していただけます。
リッチメッセージテンプレート作成機能は、ニュースや読み物、ランキング表示など、コンテンツの種類や用途にあわせたテンプレートが管理画面ベースで簡単に作成できるもの。デフォルトだとわかるテンプレートではなく、発信側の個性を反映できるテンプレートが作成できる点にメリットがあります」(馬場氏)