隠れた実力派、320×100(640×200)

お次は320×100です。
一言で言うと、「隠れた実力を持つサイズ」です。スペースとしては320×50の2倍ありますが、やはり300×250と比較すると半分程度のスペースしか無いため、訴求内容をたくさん詰め込むことはやめた方が良いでしょう。
この320×100というサイズは、300×250、320×50と比べると、案件によっては作成しないケースも多いサイズです。なぜなら表示されるメディア枠数も少なく、在庫量も多くないためです。ただ、それだけに競合他社が作成しないケースも多く、また表示もインバナー形式がほとんどのため、誤クリックが少なく、荒れにくく安定した獲得ができるケースが多いです。
広告配信をする際に最初から作成するというよりは、相性の良いメディアがこのサイズ枠を持っていることが判明したり勝ちデザインの傾向が分かってから作成するケースが多いですね。
脅威のCVRをたたき出す、フルスクリーン

お次はフルスクリーンです。
サイズとしては800×1200や320×480(どちらも比率は同じ)があります。Googleやi-mobile、Zucks、AMoAdなどで近年枠在庫が増えてきている縦長のサイズです。こちらは一言で言うと、「驚異のCVRをたたき出すサイズ」です。
※Googleに関してはアプリ案件のみ入稿可能です。
サイズとしてはスマホ全画面を覆うほど大きなサイズとなっており、300×250の2倍ほどのスペースがあります。訴求したい画像を大きくインパクトある形で配置しても良いですし、逆にバナーというよりは簡易的なLPとして訴求内容をぎっしり詰め込んでみても良いでしょう(意外と読めます)
表示形式としてはインタースティシャル形式もしくは、ページをフリックでめくるようなサービス(マンガアプリなど)のページの合間と合間に挟み込まれているような形式が多いです。サイズ自体は大きいですがクリック領域が制限されていたり、出る場所がメディアによって固定されているため誤クリックは比較的少ないサイズだと言えるでしょう。
このフルスクリーンサイズは在庫量としてはさほど多くないのですが、とにかくCVRが高く、10~20%を超えることも珍しくありません。獲得効率を高めたい際には優先的に作成しても良いサイズかと思われます。
画像+テキストの「インフィード」編
それでは、次に「インフィード編」です。
まずインフィード広告の簡単な説明ですが、インフィード広告とは「コンテンツとコンテンツの間に表示される体裁の広告」です。SNSやニュースアプリに多い形式の広告であり、画像だけではなく、画像+テキストで表示される点が特徴です。
出典:Digital Marketing Lab「インフィード広告=ネイティブアド、ではない(インフィード広告の解説)」
4SNSに対応の次世代型!1200×628

1200×628というサイズは一言で言うと「次世代のスタンダードサイズ」と言えるでしょう。
FacebookやInstagram、LINE(LINE Ads Platrform)はもとより、Twitterが2017年7月よりこの「1200×628」のサイズを採択したため、1200×628は国内大手4SNSで活用できるスタンダードサイズになったと言えます。
また、Yahooのインフィード広告やGoogleのUAC(ユニバーサル・アプリ・キャンペーン)、さらには国内ADNWでもZucksやi-mobileのインフィード広告が1200×628にて配信可能となっているため、SNS以外においても今後1200×628というサイズの存在感は増していくと想定されます。
ただ、サイズは共通でもテキストの上限文字数やテキストと組み合わせた際の見え方が異なってくるためどのような見え方になるかはそれぞれのメディアで確認した方が良いでしょう。
「インフィード広告におけるクリエイティブ作成のコツ」は後述します。
この連載は?
本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。