LINEが今求める人材とは?
2017年1月時点、LAPの導入企業が1,000社を超えたことにも触れたが、ここまでのLAPの売り上げや効果、成果についてどう考えているのだろうか?
「売り上げは公表していませんが、毎月上がっていますし、成長を感じるポイントの1つです。LAPはダイレクトレスポンスにおけるCTRやCVRについて、導入前後での改善幅が大きく、効果を実感しやすいというクライアントからのフィードバックも多数いただいています」(北出氏)
「公式アカウントに出稿していた企業がLAPも導入するケースが増えています。LINEの主な広告商品といえば、公式アカウントかLINE ビジネスコネクト、スタンプでしたが、企業の価値を高める施策にLAPが、身近で現実的な選択肢になる手応えを感じています」(須藤氏)
ここで、LAPをはじめLINEの進化を支える二人が考える、LINEが求める人物像を聞いてみた。
「(広告プロダクトの)企画をしたい人は、広告やマーケティング好きであればいいですね。広告主さんや代理店さんとの折衝が多い中で、相手からのリクエストをそのまま持ち帰るのではなくて、ある程度の知識の前提を持ちながら内容を判断できる必要があります。
また、新規プロダクトは開発から完成までは時間がかかります。半年先、1年先を見据えながら状況を楽しめる人、“こんなサービスを実現したい”という熱量溢れる人は、エキサイティングで充実した日々が送れると思います」(北出氏)
「スピード感のある職場だけに、スピードに追いつくために自らキャッチアップを欠かさない人でしょうか。弊社は個人の裁量がとても大きく、新卒か中途なのかは関係ありません。私が新卒であることを知っている人も少ないのではないでしょうか(笑)。
それだけ、誰もがフラットに仕事できる分、責任重大です。しかしながら、様々な部門、部署の皆さんを巻き込んでサービスやプロダクトを作れるやりがいのある職場です」(須藤氏)
meet upを通じて企業理解を促進
二人の話を聞くと、LINEという組織の強みは、企画側と開発側になんでも言い合える環境であることが大きいといえる。
企画サイドと開発サイドは社内でも受発注の関係性が生まれがちで、企画側のオーダーをつつがなく開発すればよしとする向きもある。それを許さず、求めるゴールを社内共有しながら、部門の壁を取り払ってコミュニケーションを行い、企画に反映できることがLINEの発展性や底力につながっている。
最後に、これからのLINE、LAPの展望をうかがった。
「LAPは、昨年末時点ではほぼ100%ダイレクトレスポンス向けでした。それだけでは広がる顧客ニーズに対応できないと年明け早々、ブランディング向けの商品企画を出し、すぐにGOサインが出たので実装を行い、7月のリリースにつなげました。今後もダイレクトとブランディング、それぞれの目的を達成できるソリューションを、LAPで出していきたいです」(北出氏)
「LAPも公式アカウントも手段でしかないので、横断的に活用できて数多くの企業の支援に欠かせないプラットフォームを構築したいですね」(須藤氏)
LINEは、今後、デジタルマーケティング業界の活性化や人的交流、情報交換やフィードバックの場として、LINEは各種の交流会の開催にも積極的に行っていくという。すでに9月30日にはサイバーエージェント子会社のAJAとスマートニュース、LINEの3社によるAds Product Manager Meet upの開催が予定されている。
イベント内では北出氏をはじめ、各社の広告プロダクトマネージャーが登壇し、いかにして現在の広告プロダクトを立ち上げ、成長させてきたかを講演と3社のトークセッションで明らかにする。このMeetupに参加し、LINE社内に流れる気鋭の風土に接するのも良さそうだ。
今後LINEが、社内外の活動を活発にしながら、どのようなサービスソリューションを提供するのか。北出氏と須藤氏の活躍とともに、新たなLAPの展開にも期待したい。
今注目の広告プロダクトを展開する3社の責任者が登壇
9月30日の14時からLINE新宿オフィスにて、今回記事に登場しているLINEの北出氏、サイバーエージェントの子会社AJAの小越氏、スマートニュースの前田氏、3名のプロダクトマネージャーによる講演とトークセッションが行われるMeet upイベントの開催が決定しました!
3社の広告プロダクトづくりや仕事内容について理解できる内容になっており、定員は30名。増席の可能性もありますが、席数に限りがございますので、申し込みはお早めに! 詳細はこちら