デロイトトーマツコンサルティングは、各国のデロイトのテクノロジー・メディア・テレコムプラクティスが実施している「デジタルメディア利用実態調査」の日本における調査結果をまとめて、発表した。
メディア利用動向は、世代ごとに明らかな違いが
各世代別のメディア保有・メディア利用の概況に関する調査では、スマートフォン保有率やネットサービスの利用率は若年層で高く、薄型テレビの保有率、固定電話契約率は高年齢層で高いことが明らかに。また、20~33歳の新聞購読率と固定電話契約率が、50代以上ではSNS利用率とスマートフォン保有率が低い特徴が表れた。
Z世代はテレビよりスマホの方が保有率が高いことが判明!
薄型テレビの保有率はすべての世代で高い傾向にあるが、14~19歳のZ世代ではスマートフォンの保有率がテレビの保有率を上回る結果となった。ミレニアル世代でもスマートフォン保有率が8割を超えており、世代間ではスマートフォンのほかゲーム機、携帯ゲーム機の保有率が高年齢層で低い傾向がある。
有料放送の契約率は、高年齢層で高い傾向が
映像コンテンツの有料サービスに関しては、高年齢層で有料放送の契約率が比較的高い一方、若年層ではストリーミングビデオ・音楽サービスの加入率が他の世代より高い傾向に。固定電話の契約率は、ミレニアル世代では半数を切っており、世代間の差が大きいことがわかる。
“ながら視聴”は全世代共通
テレビのながら視聴・SNSの利用・ゲームの利用はそれぞれにおいて、低い年齢層ほどアクティブな傾向がある。“ながら視聴”の経験率は全世代で高い傾向となっている一方で、SNS利用率、ゲーム利用率は世代間の差が大きいことが判明した。
ニュースを読むチャネルはどこ?
各世代ともにニュース、情報を取得する際にテレビが最も利用されている一方、2番目に使用するチャネルでは高年齢層が新聞、20~50歳までがニュースポータルサイトなどの第3者配信サイト、Z世代ではSNSと、世代間の差が顕著に表れた。
【調査概要】
調査名称:デジタルメディア利用実態調査
調査主体:デロイトグローバルの委託を受けた独立調査会社
調査方法:オンライン調査
調査対象:14歳以上の一般消費者
回答者数:日本国内分は2,018名
調査期間:2017年2~8月
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