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Z世代とミレニアル世代

目に見えない消費も自分好みに。ミレニアル世代の新しい消費トレンド「超パーソナライズ」とは?


スマホで肌トーンを分析!一般女性に支持されるファンデーション

 米ロサンゼルスに本拠を構える「MatchCo」は、スマートフォンのアプリでユーザーの肌トーンを分析し、完全にカスタマイズされた「ファンデーション」を作れるサービスを展開。

 スマホのカメラで額、手首の外側と内側、そして両頬の5か所をスキャンすると、わずか数分で同社のデータベースがユーザーにぴったりな色を分析してくれる。2016年1月にローンチされたアプリは同年10月には10万ダウンロードを超え、利用者も10~60代と幅広い

スマホで肌をスキャンし、ファンデーションを作る

 ファンデーションは、自分の肌の色や肌質、そして求める質感などさまざまなファクターを考慮して選ばなければならないため、自分にぴったりのものを見つけるのに苦労するアイテムの一つ。

 実はもともと同社のサービスは、テクノロジ―に精通している層をターゲットに作られたものだったのだが、蓋を開けてみれば、仕事や家庭があり、ゆっくりと化粧品を吟味する時間を取れない、忙しい “普通の” 女性が購入した。

MatchCoはスタイリッシュなパッケージも魅力の一つ

 実際、大手化粧品メーカー「Nars」が現在アメリカで販売するファンデーションのカラーバリエーションは20色、「Lancôme」に至っては倍の40色と膨大で、これだけの中から自分に合った色を選ぶのは一苦労。

 それがMatchCoなら、自分の肌色にぴったりの製品を短時間で手に入れることができる上に、価格も49ドル(約5,500円)。前述のNarsとLancômeの液状ファンデーションが47ドル(約5,300円)であることを比べると手ごろでもある。

 創業者のAndy Howell氏とDave Gross氏は、過去にナイキやリーボックで働いた経験があり、そこで個々の顧客に合った商品の色を提供することの重要性を感じたと、『Fast Company』のインタビューで語っている。

 多様な人種が暮らすアメリカにはさまざまな肌の色の女性がいることから、ファンデーションのパーソナライズには需要がきっとあると確信したことが、サービスの着想に結びついたそうだ。

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「キュレーション」で超パーソナライズを実現するという発想も

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この記事の著者

橋本 沙織(ハシモト サオリ)

大阪大学外国語学部卒。半導体メーカー勤務を経て、2014年よりニューヨーク在住。フリーライターとしてマーケティング、ITや子育てに関連する情報をネットで紹介する傍ら、フードスタイリストとしても活躍中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/13 14:28 https://markezine.jp/article/detail/27275

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